連日、猛烈な報道がされている大津の中学校いじめ事件、今、私が恐れているのは「二人目の自殺者が出ないか」ということだ。 今、公然と顔をさらして矢面に立っているのは、大津市の教育長だ。なおも「いじめと自殺の因果関係」について明確に認めていない。また、昨日は中学の校長も記者会見に応じて謝罪した。すでに教師の名前も公然となっている。加害者やその親の名前も世間にさらされている。この人たちの家には、恐ろしい誹謗中傷が降りかかっていることだろう。 確かに、こうした大人たちの頑迷さが、この事件を「炎上」させているのは間違いない。しかし、彼らは犯罪者ではない。また、彼らが一方的に報復を受ける筋合いもない。 教育長というのは、教育者の“上がり”の役職である。教師の中で出世が早く、教頭、校長を歴任したエリート教育公務員が就く職だ。教育者としては最高の栄誉である。多くの自治体では、知事、市長に次ぐ地位にあるとされ