医療現場を舞台にした小説「チーム・バチスタの栄光」で知られる作家で医師の海堂尊(かいどう・たける)さん(49)のブログで名誉を傷付けられたとして、病理学者の深山正久(まさし)東大教授が、海堂さんに慰謝料など330万円の損害賠償を求めた訴訟の上告審で、最高裁第2小法廷(竹内行夫裁判長)は、60万円の賠償を命じた2審・東京高裁判決を支持し、海堂さんの上告を棄却する決定をした。
東京電力は10日、福島第一原子力発電所の高濃度汚染水浄化施設で起きた薬液漏えいについて、薬液と一緒に汚染水も漏えいしていたと発表した。 外部への影響はないという。漏えいの原因は配管とホースをつなぐ接続器具の損傷だったこともわかり、器具を交換して浄化処理を再開した。 漏えいは10日午前4時53分ごろに発覚。漏えい量は約50リットルで、当初は放射性物質は含まれていないとみられていた。しかし、漏れた薬液を調べたところ、1立方センチあたり5500ベクレルのセシウムが検出された。 浄化途中の汚染水とほぼ同じ放射能濃度のため、汚染水の一部が薬液と一緒に漏れたと考えられるという。東電は今後、漏れた薬液と汚染水をポンプで回収し、浄化施設に戻す。
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