Unknown (岡島昭浩) 2005-11-25 01:20:00 私は、俳諧を専門にやっている者ではありませんので、理解している範囲でお答えします。 「春とはいえどうして雛祭りが突然出てくるのか分からない」とおっしゃっていますが、俳諧の発句には、季が必要です。「ひな」が、季を示していることがうかがえますから、これは雛人形と言うことが分かるわけです。 「ひなの家」「ひなの宿」と言ったら、雛飾りをしている家、ということになります。娘がいることを知らなくても、「ひなの家」ということで、「娘の居る家」とわかるのです。 現実の俳諧では、その時の季節を読むわけですが、この「おくのほそ道」世界では、発句以外の本文によってその時の状況が示されています。ここでは、春であることが窺えますが、「ひな」が出てきたことにより、三月であることがわかり、次の一節の「弥生も末」へとつながってゆきます。 「『奥の細道』