日々進化を続ける、ChatGPTに代表される生成AI。GAFAをはじめ、国内でもソフトバンクやNTTグループ、NECなどの多くの企業が生成AIの開発に参入している。 中でも生成AIの研究と研究者の育成を最前線で進めるのが、東京大学大学院工学系研究科にある松尾豊研究室だ。人工知能の研究・開発を長年続けており、8月には岸田文雄総理が研究室を訪れた。 松尾豊教授が理事長を務めるのが、日本ディープラーニング協会(JDLA)だ。JDLAは、生成AI利用の企業向けガイドラインを策定していているほか、G検定やE資格といったAIに関する資格試験を実施している。 この資格試験の合格者に向けたイベント「CDLE All Hands 2023」に松尾教授が登壇し「生成AIの現状と活用可能性」および「国内外の動きと日本のAI戦略」について講演した際の内容を、前中後編でレポートする。 講演では、まずAIの歴史を振り