日本と中国が激しい受注合戦を繰り広げていたインドネシアの高速鉄道は、中国に軍配が上がった。ジョコ大統領の特使として来日したソフヤン国家開発企画庁長官が9月29日、菅義偉官房長官と会談し、日本の提案を採用しない考えを伝えた。朝日新聞デジタルなどが報じた。 この高速鉄道はジャワ島にある首都ジャカルタからバンドンまで約120km間を結ぶもの。日本は新幹線方式を提案していた。ソフィアン氏は「日中双方の提案を再検討する必要があるといったん判断した。しかし中国側からインドネシア政府の財政負担や債務保証を伴わずに事業を実施できるとの新たな提案があった」と説明したという。