「ジョイアス」を使って食券式飲食店での注文を練習する利用者(手前)=大阪府枚方市長尾谷町1の「障がい者地域活動スペースSORA」で2023年6月1日午後2時9分、斉藤朋恵撮影 ゲーム感覚で飲食店への入店を練習できる知的障害者向けの「ソーシャル・スキル・トレーニング(SST)」を、大阪府岸和田市の企業が開発した。注文の手順が分からずパニックになることを防ぎ、町で楽しむ選択肢を増やすことにもつなげる狙いだ。 店に入ったら「席に座る/食券を買う」、食べ終わったら「タッチパネルで会計/お店から出る」--。 社会訓練システム「ジョイアス」は、回転ずしチェーン店と定食チェーン店の実際の店舗の映像を使い、パソコン上に表示される場面ごとに二者択一の選択肢をクリックして進める。回答を間違えると選択画面に戻り繰り返し練習ができる。 知的障害者は食券式や回転ずしなど注文方法が特殊な店では混乱しやすく、入店しても