【後編】ユーザーとの契約は2段階が理想,脱・3Kには“消耗戦”の回避が効く 情報サービス産業協会(JISA)会長 NTTデータ取締役相談役 浜口 友一氏 >>前編 「現行通り」に作ってほしいは危険 要件定義があいまいなままシステム開発に入り、あとからトラブルに見舞われるケースも後を絶ちません。 どういうシステムを作りたいのかを決定する上流工程は、お客様が主体となって進めるべきです。その点をベンダー側はもっときちんと訴えていく必要があります。 お客様のRFP(提案依頼書)で、「現行通りに作ってほしい」というのがよくあります。しかし、要求工学の専門家からみると、現行通りというのは最悪だと聞きます。私も経験的にその通りだと思います。“現行”とは何かを突き詰めていくと、実はお客様もよく分かっていない。古いシステムだと、担当者もいなくなっているし、当然のごとくドキュメントも残っていなかったりします。
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