こちらでご報告した、2009年12月13日に行われたシノドス・セミナーの記録です。『アルファ・シノドス ―“α-synodos”』vol.46(2010/02/15)、vol.47(2010/3/1)から転載。 ================ 「社会学の居場所」稲葉振一郎 今日お話ししようと思っていたことが何点かあります。『社会学入門』(NHK出版)を読んでくださった方の多くは、この本には穴があることに気づいておられて、その穴が今後どのように埋められるかと思ってらっしゃると思います。本日はちょっとそれを意識しながらやっていこうと思っています。一つには、ある程度書き込んだけれども、入門書にはふさわしくないのではないかと、削った話題が一つあります。第12講で、科学的アプローチと工学的アプローチという対比を行いましたが、本来はあそこで、より具体的に説明するために力学系モデルの話をしていたんです
"The Better Angels of Our Nature: Why Violence Has Declined" by Steven Pinker Penguin Group, Rebecca Goldstein Jeff Glor talks to Steven Pinker about, "The Better Angels of our Nature," a book that shows, if you think the world is violent today, it's nothing compared to what it used to be like. Jeff Glor: What inspired you to write the book? Steven Pinker: I believe there is such a thing as human
Review - Braintrust What Neuroscience Tells Us about Morality by Patricia S. Churchland Princeton University Press, 2011 Review by Christophe Al-Saleh Oct 11th 2011 (Volume 15, Issue 41) Imagine your neighbor beating his wife. You may (or may not) adopt various attitudes. You may feel sorry for this woman and angry toward this man. You may feel an urge to help her, by calling the police. You may t
This copy is for your personal, non-commercial use only. Distribution and use of this material are governed by our Subscriber Agreement and by copyright law. For non-personal use or to order multiple copies, please contact Dow Jones Reprints at 1-800-843-0008 or visit www.djreprints.com. http://online.wsj.com/article/SB10001424052970203633104576625071820638808.html
かなり前にTwitterで拾ったMedical News TODAYの記事。 アフォーダンスに応じて環境とかかわる、という生体の根本に照らせば、至極当然なのかもしれない。 こういうシンプルな実験でものを言えるのって、とても面白いことだなあ。 Using Mind And Body To Solve A Problem 解決すべき問題があるとき、私たちは脳だけを使うのではなく、脳以外の体も使う。神経学者なら知っていることだが、接続は一方通行ではない。今や、認知心理学からもそのことの証拠が得られている。「問題解決において体を使えるときには、問題解決のやり方が変わります」と話すのは、ウィスコンシン大学(University of Wisconsin)の心理学教授、マーサ・アリバリ(Martha Alibali)である。「体の動きは私たちが認知過程で使うことのできる資源の一つなのです」 アリバリと
本稿はanfieldroadさんの「『英語教育ブログ』みんなで書けば怖くない!」企画の第2回に応えるものです。テーマは「英文法指導」。実際の指導法については多くの方々がお書きになるでしょうから、私はもう少しバックエンド寄りの理論面について書きます。前回に引き続き長文になってしまったこと、そして私の表現力不足により読みづらい文章になってしまったことを予めお詫びしておきます。ほかの方々のエントリーはこちらから読むことができます。 構文とは 最近の第二言語習得研究の流行りの一つに用法基盤理論(usage-based theory)があります。これは人は言語獲得に特有のメカニズムを生得的に有しているとするチョムスキーの生成文法理論とは対照的に、言語能力は一般認知能力を用いて純粋に用法(言語使用)からボトムアップ式に獲得されると主張する理論です。用法基盤理論の一種に構文文法(Construction
It is unusual for the subtitle of a book to undersell it, but Steven Pinker’s “Better Angels of Our Nature” tells us much more than why violence has declined. Pinker, a professor of psychology at Harvard who first became widely known as the author of “The Language Instinct,” addresses some of the biggest questions we can ask: Are human beings essentially good or bad? Has the past century witnessed
Steven Pinker’s book The Better Angels of Our Nature posits an ongoing trend toward peace Photo via Gambrus/Wikipedia. Is pessimism a biological trait, implanted in our ancestors by natural selection, or a learned, culturally inculcated propensity? Either way, it’s awfully widespread these days. Almost everyone I know seems glum, especially about the prospects for a more peaceful world. A year ago
印刷 アフリカのチンパンジーの親子。実の殻を割る親の様子を見て、子どもが石器の使い方を学ぶ(松沢哲郎教授提供)講演する松沢哲郎教授。「人間とは何か」を哲学からアプローチしてチンパンジーにたどりついた聴講者でいっぱいになった会場。予定の終了時間を過ぎる白熱した講演に盛んに質問の手が上がった=東京・品川の京大東京オフィス 京都大学が東京・品川の「京大東京オフィス」で開く連続講座「東京で学ぶ 京大の知」(朝日新聞社後援)のシリーズ5「人間とその進化の隣人たち」が始まった。初回の10月1日は、「天才チンパンジー」として有名なアイや、その子どものアユムの研究で知られる京都大学霊長類研究所長の松沢哲郎教授が「想像するちから 類人猿が教えてくれた人間の心」と題して講演し、「人間とは何か」に迫った。 ●チンパンジーの見る世界、人間が見る世界 「ヒト科4属」。松沢教授の講演は、こんな聞き慣れない言葉から
子どもの発達と脳の不思議3 赤ちゃんの心のめばえと発達 談・開 一夫(東京大学大学院総合文化研究科助教授) 早期教育は本当に必要なのだろうか。テレビなどのメディアとのつき合い方はどうすればいいのか…。子育てをする上で悩みごとは尽きません。しかし、大切なのは、発達のプロセスを正しく理解したうえで、子どもに働きかけることではないでしょうか。 第3回は、赤ちゃんの"心"のメカニズムを研究している「赤ちゃん学」の提唱者、開一夫先生にお話をうかがいました。 「子どもを育てている人なら、『この子は私の言うことを理解しているようだ』とか、『うちの赤ちゃんは泣いてばかりで、何もわかってないようだ』といった気配を感じた経験はきっとあるはずです。その"気配"を実証的に明らかにするのが、赤ちゃん学なのです」と開先生は言います。 赤ちゃんとのさまざまな「実験」を通してわかった、脳と行動の発達について解説していただ
→紀伊國屋書店で購入 「脳と心の研究の魅力を垣間見る」 言語理論に関心を持ち始めて少し経った頃、ことばの研究はことばの世界を超えて広く心や脳の問題とつながっていることを知った。その広がりを知ったとき、手にしたのが、Ulric NeisserのCognitive PsychologyとRichard L. GregoryのEye and Brain: the Psychology of Seeingであった。前者は認知心理学の(おそらく初めての)本格的概説書で、むさぼるように読んだ。後者は視覚をテーマに心と脳の問題について解説した本で、読みやすかった。特徴の一つは図版が豊富なことで、収められたカラー写真を眺めながら、何時間も過ごしたこともある。この本はその後も版を重ねているが、わたくし自身はやはり最初に接した初版を忘れることができない。 Gregoryの本は名著だと思うが、ちょっと教科書っぽ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く