7月としては記録的な低温が続くなど初夏を感じさせない異例の天候がレジャー施設や小売店などに波紋を広げている。東京都内の大規模プールではプール開きからの客足が低迷。百貨店では春夏衣料のバーゲンセールが不調だ。野菜の生育不良も危ぶまれ、今後の天候が懸念されている。 東京都練馬区の遊園地「としまえん」のプールでは、6月29日のプール開きからの「序盤戦」が大打撃を受けている。この時期のプールは土日のみの営業で、7月7日までの4営業日の利用者数はわずか約900人。前年の同時期の来場者数(約1万9000人)と比べれば、95%減という散々な状況だ。 例年はプール開きがテレビ番組などで夏の風物詩として取り上げられるが、「今年は1社も取材にこなかった」(担当者)。13日からの連日営業では、人魚にふんしたスタッフが水鉄砲で来場者に放水する「マーメイドパレード」などの新企画で巻き返しを図る。 一方、百貨店では6