開業カウンセラーとして依存症やドメスティック・バイオレンス(DV)などの問題に長年取り組んできた公認心理師・臨床心理士の信田さよ子氏が,本年6月に日本公認心理師協会の第4回臨時理事会において日本公認心理師協会の会長に就任した。長年の課題であった国家資格化を定めた「公認心理師法」の公布から今年で7年。公認心理師のさらなる活躍が期待されるなか,求められるものとは何か。信田氏に,会長就任までの経緯や今後の展望について聞いた。 ――日本公認心理師協会の会長就任おめでとうございます。まずは就任までの経緯をお聞かせください。 信田 2021年の秋頃に会長就任を打診されました。仕事が立て込んでいるため初めは断ったのですが,その後事務仕事が苦手な私を支えていただけることがわかり,さまざまな状況を考えた上で,最終的に会長を引き受けることを決断しました。 ――信田さんが推挙された理由は何だったのですか。 信田
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