発達障害の人が働きやすいように、感覚を刺激するような「音」や「光」を控える工夫をこらしたオフィスが見られるようになってきた。苦痛と感じる原因をなるべく取り除くようにすることで、働き手はより能力を発揮しやすくなるという。 感覚過敏に配慮「ホチキスを留める音や、引き出しを閉める音などが苦手」。二宮祐美子さんは聴覚が過敏で、仕事中に時々、イヤホンで周囲の音が耳に入るのを防ぐ。発達障害の一つ、自閉症スペクトラム障害(ASD)と診断されている。 二宮さんが働くのは横浜・みなとみらい地区にあるグリービジネスオペレーションズ(GBO)。オフィスの窓全面にブラインドが下ろされ、サングラスや防音のイヤーマフを着けてパソコンに向かう社員もいる。 GBOは、ソーシャルゲーム大手「グリー」(東京都港区)が障害者雇用促進のために設けた特例子会社。社員52人中、46人が障害者手帳を持ち、33人が発達障害。今月のオフィ