千葉県成田市や山武市でスリランカ人グループ同士の抗争事件が相次いでいる。日本語が通じず、被害届が出ないケースも多いため、捜査は困難を伴うが、県警は対策チームを設け、抑止に努めている。 【写真】県警が作成したシンハラ語の用紙。通訳なしで簡単なコミュニケーションを取れるようになった 昨年4月にスリランカ人2人を車で連れ去り暴行したとして、成田署は14日までに、いずれもスリランカ国籍のセネビラタナゲ・ブッディカ・ヨハン・セネビラタナ容疑者(24)ら男2人を逮捕監禁と傷害などの疑いで逮捕した。いずれも、逮捕監禁容疑については認めているという。 この事件の前には山武市で、ヨハン容疑者のグループとみられる男の家族が経営する自動車解体施設「ヤード」や自宅が襲われる事件が発生。署は、器物損壊や傷害などの疑いで対立グループの20代の同国籍の男7人を逮捕した。昨年5月にも、山武市の中古車販売店でスリランカ人が