リゼンティーイズムの起こり2020年以降のコロナ禍は、人々の働き方に大きな変容をもたらしました。それと同時に、働くことに対する人々の価値観も変わり、多くの人が新たな選択肢を求めて職場を変えたり、リスキリングを追求するようになりました。 たとえば、コロナ禍のイギリスにおいては、あまりにも多くの人が離職や転職の道を選んだために、「The Great Resignation(大量退職時代)」の到来と揶揄されました。 問題は、その大量退職の波に乗れずに職場に残された人々が、リゼンティーイズムに陥りやすくなったことです。 人手が減って自分の仕事が増えたことで、職場環境が悪化したと感じるようになった人もいたでしょう。または、新たに採用された人材が優遇されるのを目の当たりにし、その差別を疎ましく感じるようになった人もいたはずです。 このような個人個人の苦しい状況が、リゼンティーイズムを作り出していると考
