M&Aのアドバイザリーに特化したM&Aブティック「創徳企業情報」を設立してから、23年が過ぎました。以前に在籍していた証券会社時代を含めると、私は30年以上にわたってM&Aに携わってきたことになります。この間、M&Aは企業の成長戦略に有効な経営手法として広く認知され、現在ではあらゆる業種で多くのM&Aが実施されています。 しかしながら、売り手・買い手、双方の企業がともに企業価値を増大し、M&A成約後に着実な成長路線を歩んでいるケースは、決して多くはありません。そもそもM&Aは成約にいたるまでに多くの障害があり、交渉中の小さなほころびが破談につながり、些細な齟齬が成約後の軋轢を生み出します。 特に、当社のコア領域である「未公開企業のM&Aマーケット」においては、売り手と買い手を橋渡しするためには極めて繊細な配慮、タフで忍耐強い交渉が求められます。また、その際には、「適正な評価に基づくM&A戦