フィロソフィーの変化について取り上げた第1部では、ビールプログラムの半分を刷新し、KBC2.0と称した小さなシリーズビールを簡単に作成できるようにした理由について説明しました。これにより、醸造にまつわるあらゆる実験が可能になり、現在の京都醸造(以下KBC)で進行中の変化を見聞きするだけでなく、飲んでも実感してもらえる体制を整えました。 そして、第2部では、最近思い入れの深いNZホップを取り上げ、直接買い付けという手段でホップを獲得し、今後ますますそうしたフレッシュなフレーバーを持つ魅力的なビールが登場することについてお話ししました。 3回目となる今回は、今まさにアメリカに来ており、これを書いている私ポールが肌で実感、体験していることと、なぜ私たちがはるばるここに来る必要があったのかを説明します。 ー すべての始まり ー アメリカのホップはKBCが今まで造ってきた多くのビールの風味や香りに大