2006年07月30日22:45 カテゴリ書評/画評/品評 むしろ当然の日本史 - 書評 - 逆説の日本史 週末はこれをずっと読んでいた。 逆説の日本史 井沢 元彦 結論から言うと、日本史の一般図書としては、「うめぼし博士の逆(さかさ)・日本史」以来の面白さだ。 著者の井沢氏のスタンスは、序章にまとめられている。 いずれにせよ、 日本史の呪術的側面の無視ないし軽視。 滑稽ともいうべき史料至上主義 権威主義 という三大欠陥がある限り、素人の活躍する余地は大いにあるのだ。 その「素人」が書き続けること12年。すでにシリーズ累計300万部を超えるベストセラーとなったのも、この視点の賜物だろう。 各論では「それはどうよ?」という説も多々あるが、この「井沢史観」ともいうべき視点は私にとっては目から鱗、eye openerで、この視点から見ると以前はまるでわけわかめだったことが、きちんと見えてくる。