Innovative Tech: このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。 ソウル大学校とKAISTの韓国研究チームが開発した「Exo-Glove Power」(EGPO)は、握る力を増強するグローブだ。EGPOは、物体を把持(はじ)した際の筋肉の動きをEMGセンサーで捉え、そのデータを基に人差し指と中指を内側に曲げる力を生成する。荷物を持つ、ロープを引っ張るといった力仕事が楽になるという。 筋肉を動かす際に発生する電気信号や筋電位からは逆に筋肉の動きを読み取れるため、義手などと同様にEMGセンサーを用いて検出できる。 ただし前腕の筋肉構成は複雑で、特定の筋肉だけを計測するのが非常に難しい。また把持の際には腕も動くため、腕の姿勢の変化も考慮しなければならない。 研
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