東北楽天が上位チーム相手に奮戦している。ご記憶だろうか。4年前の今日が何の日だったか。日本のプロ野球史上初のストライキが決行された日だ。 近鉄とオリックスの合併話に端を発した球界再編構想が、あの秋一挙に表面化。6球団維持を訴える選手会側と新規参入の容認に及び腰の経営者側との対立はピークに達した。当時の古田敦也選手会長の決然とした振る舞いが脳裏に浮かぶ。 ストは「試合を見る楽しみをファンから奪う行為」と一部からの風当たりも強かった。だが、その後、流れが一気に変わっていく。 新規参入の道は開かれ、仙台がIT企業同士の競争の舞台に。東北楽天が生まれ、地域密着型の球団づくりへと野球界が発想を変える転換点となった。 とはいえ、改革はまだ道半ば。作家の田崎健太さんは『楽天が巨人に勝つ日』で、選手の国外流出が進む中、地元密着経営の大切さを説く。「野球界がどんな道をたどっていくか、楽天は鍵の一つを