徳島県徳島市の中心部にある市立文化センター。築50年が過ぎて老朽化が目立ち、コンクリートの壁が変色、ところどころにひび割れが入っている。かつて有名アーティストのライブ会場、市民の文化活動発表会の舞台となった面影は感じられない。 文化センターは高度経済成長期の1963年に開館した。備えているのは、ステージ付きで1,280人収容のホールと、30~100人を収容する7つの会議室。JR徳島駅や市役所に近い便利な場所にあるが、2015年3月に閉館されたまま、放置されている。 閉館されたのは耐震診断の結果、強度不足と判定されたからだ。耐震工事には22億5,000万円の費用がかかると試算されている。市は文化センターに代わる新しいホールを中心商店街の新町西地区に建設する計画を持っていたため、2015年6月に廃館、解体と決めた。 しかし、2016年3月の市長選挙で新ホール建設反対を掲げて立候補した新人候補が