1968年愛媛県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、伊藤忠商事勤務を経て、英国ウォーリック大学大学院政治・国際学研究科博士課程修了。Ph.D(政治学・国際学、ウォーリック大学)。主な業績は、『逆説の地政学』(晃洋書房)。 上久保誠人のクリティカル・アナリティクス 国際関係、国内政治で起きているさまざまな出来事を、通説に捉われず批判的思考を持ち、人間の合理的行動や、その背景の歴史、文化、構造、慣習などさまざまな枠組を使い分析する。 バックナンバー一覧 香港、日本の大学がともに、これまでの「学び」を継続することの困難を抱えている。そんな中、立命館大学で私が受け持つゼミと香港中文大学とで、オンライン・ワークショップを行った。これまでも何度も行ってきた学生同士の議論・交流の場であったが、今回はどうも様子が違ったのだ。中国の強権的な振る舞いによって、国民の萎縮があるのではないだろうか。(立命館大学政
料理宅配大手のウーバーイーツが、日本国内でも徒歩による配達を開始すると発表した。ネットでは「意味不明」といった反応が多いのだが、シェアリング・エコノミーが持つ本質を考えた場合、徒歩配達が拡大する可能性は極めて高く、むしろ徒歩配達が最大のパフォーマンスを発揮する可能性すらある。さらに言えば、長いスパンで見た場合、人口の都市部への集約を加速させる作用すらもたらすかもしれない。 すでに諸外国では徒歩配達が始まっている これまでウーバーイーツの配達員は主に自転車を使って料理を配送していた。一部の配達員はバイクを使っているが、自転車やバイクで配達するには、事前にウーバーへの車両登録が必要だった。2021年6月21日からは、登録用アプリで徒歩での配達に切り換えることが可能となり、今後、新たに加入する配達員は徒歩のみでも配達が始められる。 自転車による配達の場合、駐輪する手間がかかるほか、階段や細い路地
経済活動が全面的に再開したアメリカ西部・カリフォルニア州では、若者の接種率の向上が課題となるなか、大手ハンバーガーチェーンの店舗が接種会場となり、接種した人にハンバーガーなどのセットメニューを無料で提供する取り組みが始まりました。 カリフォルニア州では、6月15日に経済活動が全面的に再開しましたが、保健当局によりますと、少なくとも1回新型コロナウイルスのワクチンを接種した12歳から17歳までの接種率は5.5%と、さらなる感染予防を進めるにあたり、若者の接種率の向上が課題になっています。 こうした中、州の保健当局は、大手ハンバーガーチェーン、マクドナルドと連携し、70以上の店舗で希望する人には予約なしで接種できる取り組みを始めました。さらに、接種した人にはハンバーガーなどと飲み物のセットメニューが無料で提供されます。 このうち、ロサンゼルス郊外の店舗では駐車場に設けられた会場で看護師などが接
結論から書くと、ちょっと思い当たらない。というおはなし。 そもそも「えきねっと」とはJR東日本の予約サイト。今週末にリニューアルを実施しました。 切符オタクの界隈では「あの切符が発行できない」「売ってはいけないはずの切符が検索結果に出てくる」などなど、いろいろな反応があったようですが、一般の方からすると「鉄道オタクがなんか騒いでいるなぁ」っていう感じかもしれません。私も個々論的なところはあまり興味がないから、そこについては書きません。 じゃあ、ここで何を書くかというと、UIの話をします。鉄道に限らず、いろいろなシステムにも言える話かな、と思ったので。 きっぷを買うまでの道のりが大変先述のプレスリリースには色々と変更点が書かれているんですが、1番目に書かれているのが「列車のお申し込みの操作方法が変わります」という点。 「えきねっと」トップページからダイレクトに、「乗車駅」「降車駅」や「日時」
早大・UCLA連携「柳井イニシアティブ」日本文化研究のさらなるグローバル化に向けて柳井氏が継続支援 柳井正氏(株式会社ファーストリテイリング代表取締役会長兼社長 本学政治経済学部卒)のご寄付により、2014年から早稲田大学(以下、本学)とUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)は連携して、日本文化研究ならびに日本文化そのもののグローバル化に取り組むプロジェクト「柳井正イニシアティブ グローバル・ジャパン・ヒューマニティーズ・プロジェクト(以下、柳井イニシアティブ)」を進めています。 この度、これまでの独創的かつ画期的な学術・文化事業を評価いただき、さらに日本文化を積極的にグローバルに展開することが重要と考えられたことから、柳井氏より本学に対して2021年から10年間で約5億8,500万円 のご寄付をいただくこととなりました。 「柳井イニシアティブ」においては、先に、連携しているUCLA
5月24日、都内に開設された新型コロナワクチンの大規模接種センター=東京都千代田区で2021年5月24日午前9時25分、丸山博撮影 東京に駐在する外国メディア特派員の目に、私たちの社会はどう映っているのだろうか。韓国、フランス、米国、バングラデシュの個性豊かな記者たちがつづるコラム「私が思う日本」。第10回はプロトム・アロ紙(バングラデシュ)のモンズルル・ハック東京支局長が、新型コロナウイルスのワクチン接種について取り上げる。 バングラデシュ紙 モンズルル・ハック氏 最近、遠く離れて暮らす友人や親類と話すと、決まって話題に上ることがある。新型コロナウイルスのワクチン接種を受けたのかどうかだ。受けたとすれば、1度なのか、2度なのか。 私と話す人のほぼ全員は、接種を受けたと言う。2度の接種を終えた人もいれば、完全な免疫を得るために2度目の接種を待っている人もいる。 これは相手がどこに住んでいよ
図書館が蔵書や資料をデジタル化し、利用者にメールなどで送信できるようにする改正著作権法が成立した。新サービスが拡大すれば、著者や出版社の利益が損なわれる恐れもあり、図書館側には補償金の支払いが義務付けられている(実際には利用者に転嫁)。その額や送信できる分量といった具体的な制度設計についてはこれから。図書館の利便性を向上させつつ、出版文化も保護するための課題は山積している。 コロナ禍でニーズ拡大現行の著作権法では、図書館が「著作物の一部分」(一般的な解釈は半分まで)に限定して利用者にコピーを提供したり、郵送したりすることが認められている。ところが、新型コロナウイルスの感染拡大で利用が制限され、研究者らから来館せずに資料をインターネットで閲覧できるように求める意見が出ていた。 改正法では、図書館がメールなどで利用者に送信することが可能になる。これまでは来館して資料を閲覧して、紙での複写を依頼
『シブヤで目覚めて』(アンナ・ツィマ 著/阿部賢一・須藤輝彦 訳)河出書房新社 プラハのカレル大学で日本文学を研究しているヤナ。17歳の時、一度だけ来日し、ツテを辿って東京に滞在していた。ある時、偶然知った作家・川下清丸に心惹かれ、研究対象にする。一方渋谷には、日本に焦がれるあまり幽霊となったヤナが閉じ込められていた。分裂したヤナのふたつの世界が重なり、やがて――。疾走感あるジャパネスク小説を執筆したのは、チェコの作家、アンナ・ツィマさん。自身も子どもの頃から日本文化に夢中だったという。 「父が映画の脚本家なので、私も家で映画をたくさん観ていました。日本映画の中では、特に黒澤明作品を観ていました。特に好きだったのは、『酔いどれ天使』と『七人の侍』です。13歳の頃、インターネットで情報を入手できるようになり、日本のアニメやマンガも観るようになりました。他にも、父から薦められてチェコ語に訳され
昭和の始めから書誌学は日本にありましたが、近代のものは学問の対象にあらずと近代書籍への学問的アプローチは遅れてきました。昭和30年に近代書誌学も必要と指摘した齋藤昌三は、同時に古本コレクターの趣味人であり、いまだ近代書誌学も、近代出版史も発展途上のままです。 私たちは趣味から出発しながら、近代書誌学、近代出版史を楽しい学問たらしむるべく、その準備段階としての環境整備を行いたいと願ってきました。 今回、「ざっさくプラス」など公共性の強い事業を行っており、また様々な偶然から古本マニアの梁山泊となりつつある皓星社とともに、そのための研究所を開設することができました。当面の目標として次のような事業を行います。 〇事業 1. 近代出版史に関連する書誌の発行 2. 研究叢書の発行 3. 研究座談会の開催 4. 所報の発行 〇所員 メンバーは次のとおり。 ・所長:小林昌樹(図書館情報学) ・所員:森洋介
丸川珠代五輪相(50)は29日、閣議後の定例会見を行った。東京五輪・パラリンピック組織委員会が26日に全大会ボランティア約7万人にワクチン接種の案内を行ったことを発表。これまでIOCによる無償提供のワクチン4万人分は、選手に近い立場の関係者から接種が始まっているが、都の協力によりモデルナ社製のワクチンおよび接種会場の確保できたためで、新たな対象となったボランティアは6月30日から7月3日に1回目の接種を行い、2回目の接種は五輪期間中の7月31日からとなる。 2回目の接種が終わらない状況で、大会を迎えることに不安の声もあるが、丸川五輪相は「そもそもワクチン接種を前提とした大会ではない」と強調した上で「1回目でまず一時的な免疫をつけていただくこと。さらに(8月に開幕する)パラリンピックのボランティアもいる。どの時期に活動するかもみていただきながら、組織委にしっかりと頑張っていただきたい」と、話
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