◇化石、土器、石材など83点 漁師の網にかかって海底から発見された化石や土器などを紹介する企画展「海からあがった宝もの」が、今治市村上水軍博物館(同市宮窪町宮窪)で開かれている。ナウマンゾウの化石や船のいかりとみられる石などが並ぶ。2月6日まで。 海底に文化遺産が眠っていることを知ってもらうことが狙い。地元漁師から寄贈を受けるなどした化石や土器、石材など計83点が展示されている。 ナウマンゾウの化石は下あごや、牙、歯など。かつて瀬戸内海が陸上だったとされる30万~2万年前に生息していたとみられる。 長さ60~80センチの柱状の石材は、中世に船のいかりに使われていた、「いかり石」の可能性があるという。 漁師の網にかかる発掘物は、価値が分からないまま散逸していることも多く、同館は「この展示で、その価値について考え直してほしい」としている。 観覧無料。同館(0897・74・1065)。【津島史人