周南市立大島、粭島両小の全校児童計19人が17日、近くの浜辺でトラフグの稚魚を放流した。県漁協徳山市支店などが企画し、下松市の栽培漁業センターで育った体長約12〜15センチの稚魚約2000匹を用意した。大島小10人、粭島小9人の児童は「大きくなって帰ってきてね」と声をかけながら、浜辺に寄せる波の中で稚魚が4、5匹入ったバケツをゆっくり傾けた。稚魚は冬には体長30センチほどに成長するという。 粭島は鋼線を使ったフグはえ縄漁発祥の地で、小学生による放流を96年から行っている。両小は来年度から統合され、現在の市立鼓南中の敷地内で鼓南小(仮称)になる。 〔山口東版〕