岩手、宮城両県にある主要8漁港の2013年の水揚げ量が、東日本大震災前年の10年の約7割まで回復したことが24日、分かった。金額ベースの水揚げ高は約8割の水準。震災で壊滅的な被害に遭った関係者は「漁船、漁港ともに復興は順調に進んでいる」と胸をなで下ろしている。 8漁港は岩手県の宮古、釜石、大船渡と宮城県の気仙沼、志津川、女川、石巻、塩釜。両県や各魚市場によると、13年の水揚げ量の合計は10年の69%に当たる31万3206トン、水揚げ高が同83%の636億円だった。12年比では、それぞれ13%、15%増えた。 三陸最大の石巻漁港(石巻市)の水揚げは8万6303トン、141億円。カツオは魚群が形成されず不漁だったが、サバやイワシが好調だった。12年比でそれぞれ1・6倍、1・5倍に増え、10年と比べると67%、78%の水準まで戻った。