日本最大級の貝塚・加曽利貝塚(千葉市若葉区)から出土し、縄文時代に食されていたとみられている貝「イボキサゴ」をふんだんに使ったフルコースを、同市中央区のレストランが完成させた。観光資源として活用したい市のオファーに応えたもので、今月と来月に市が企画した観光プランで初提供される。東京湾ではイボキサゴは一時みられなくなっていたが、平成7年に発見され、約20年を経て一般の客に提供されることとなった。“縄文の味”が新たな市の名物となるか、関係者は注目している。(山本浩輔) ◇ イボキサゴは縄文時代に東京湾周辺などで大量発生。約5千年前頃には簡単に採集できたとみられ、加曽利貝塚で多く見つかっている。同貝塚で干して加工していたという説もあるという。市埋蔵文化財調査センターの西野雅人さんは「日常的に手に入るため、スープに入れてだしをとりながら食べていたのではないか」と考えている。 東京湾では、埋め立てで