のじ・つねよし／1957年東京都生まれ。早稲田大学商学部卒業後、出版社勤務、美術展のプロデューサーなどを経てノンフィクション作家に。『TOKYO オリンピック物語』（小学館文庫）でミズノスポーツライター賞優秀賞受賞。『キャンティ物語』（幻冬舎文庫）、『サービスの達人たち』『トヨタ物語』（新潮文庫）、『高倉健インタヴューズ』（小学館文庫）、『スバル ヒコーキ野郎が作ったクルマ』『日本人とインド人』（プレジデント社）、『京味物語』（光文社）、『警察庁長官　知られざる警察トップの仕事と素顔』（朝日新聞出版）など多数の著書がある。 「幸せ食堂」繁盛記 この連載は、味がよく、サービスも悪くなく、値段はリーズナブルで、しかも、できればハイサワーやホッピーを置いている店のグルメガイドだ。ここで紹介される店は、金持ちの社長やグルメ評論家はまずいない。著者は、そういう店を「勤労食堂」「国民酒場」と呼ぶ。そこ

８月に入り、苫小牧沖でサメによる漁具被害が相次いでいる。苫小牧漁業協同組合（吉田政芳組合長）では１９日時点で、カレイ漁に使う刺し網や毛ガニ漁の籠などが壊される被害が５件続発。９月１日に秋サケの定置網漁の解禁を控え、漁業者は被害の拡大を心配している。 サメによる漁具被害が発生しているのは、いずれも苫小牧沿岸から２０～３０キロ沖合。カレイやタラ漁の刺し網が破られ、海底に設置した毛ガニ漁のカニ籠も壊された。漁獲物を含めた被害総額は１００万円を超える見通し。 漁業者たちは「沖合では船の周りを１０匹ほどのサメが泳ぎ回ることもあり、水揚げ作業にも恐怖が付きまとう」と口をそろえる。 刺し網については魚を狙って絡まった後、食いちぎったとみられるが１２日には海底から引き上げたカニ籠に体長２メートルを超えるヨシキリザメが頭を突っ込んでおり、関係者を驚かせた。 ヨシキリザメはメジロザメ目メジロザメ科に属し、主に

◎港町のあす（上）岐路に立つ水産業 ＜４漁港最下位に＞ 　「ショックだ」と水産関係者が口をそろえる。 　宮城県塩釜市魚市場の水揚げは２０１４年、マグロ漁の不振が影響し、約８４億円にとどまった。気仙沼、石巻、女川を含めた県内主要４漁港の最下位に落ち込んだ。 　国内１３港しかない特定第３種漁港。１９８２年には５００億円と断トツで県内１位を記録しただけに、衰退ぶりは深刻だ。 　東日本大震災で市域の２０％以上が浸水した。荷さばき所が壊れた市魚市場は全面建て替えが進む。二つの荷さばき所と、直売所などが入る補完施設を整備する。国の補助を受け、総事業費は約１３６億円。「高度衛生管理型」をうたい、２０１７年９月の完成を目指す。 　卸売機関の株式会社「塩釜魚市場」の志賀直哉社長（６７）は「高度衛生管理は他の魚市場も導入しており、塩釜の売りにはならない」と表情を引き締める。 　塩釜といえばマグロが有名だが、マ

キャリア、転職、人材育成のヒントを提供してきた「リスキリング」チャンネルは新生「NIKKEIリスキリング」としてスタート。 ビジネスパーソンのためのファッション情報を集めた「Men’s Fashion」チャンネルは「THE NIKKEI MAGAZINE」デジタル版に進化しました。 その他のチャンネルはお休みし、公開コンテンツのほとんどは「日経電子版」ならびに課題解決型サイト「日経BizGate」で引き続きご覧いただけます。

「当たり前と思ってやってることを、お客さんはこだわりだって言ってくれるのよ」。その一つが、創業当時から守ってきたタレだ。古酒（クース）を作る要領で仕次ぎを繰り返してきた。白焼きのウナギを何度も漬けるうち、タレにはウナギの脂が自然と溶け込んでいく。表面に浮いた脂は、網じゃくしで朝晩、丁寧にすくう。店を休んだ１年半の間は雑菌が入らないよう密閉。駄目にならないよう祈った。 ウナギの焼き方は「ストレートに素材が出る」関西風。白焼きにした後、蒸し器に入れる作業をしないため、身や皮の固さがほとんど調整できず「ウナギ任せだよ」。メニューもうな重（３３００円）、大蒲焼重（４８００円）、ざるそばうな丼セット（２８００円）など豊富だ。 これまで国産ウナギを何十万匹とさばいてきた。首里の店から、父が建てた“ウナギの供養塔”も一緒に移築、店の正面に据えた。創業記念日の６月７日に、手を合わすと決めている。 だが近年

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東池袋の「池袋ショッピングパーク」（豊島区南池袋1）に8月1日、全国各地のインスタントラーメンを集めた専門店「やかん亭 東京総本店」がオープンした。 ご当地インスタントラーメンなど250種類以上販売 インスタントラーメンマニアとして知られる大和イチロウさんが代表を務める同店。東京初進出、直営2号店として今回オープンした。 全国各地、日本三大麺処の北海道・喜多方・九州などから希少麺・当地麺まで250種類以上ラインアップ。大和さんが日本全国のインスタントラーメンを直接現地などで購入し「本当においしかったものだけを厳選している」という。 一番人気の商品は、同店の「ラーメン番付」東日本横綱の「利尻昆布ラーメン塩」（270円）。「死ぬまでに一度は食べたいラーメンとしてお薦めしている」という即席麺で、利尻昆布の生産者がこだわる昆布練り込み麺と「最後の一滴まで続く」うま味が特徴だという。 「ラーメン番付

岩手県産ワカメを使ったスナック菓子が人気だ。 製造販売は大手菓子メーカーの「カルビー」（東京）だが、東日本大震災の津波で工場が全壊した岩手県山田町の水産加工会社「川秀」が製品開発に協力した。新鮮な生ワカメの風味が魅力となっている。 開発のきっかけは、カルビーへの「売り込み」電話だった。岩手県沿岸広域振興局（岩手県釜石市）の赤平英之水産調整課長（５３）は昨春、たまたまスーパーで、カルビーが宮城県の水産加工会社と開発した「いさだスナック」を手に取った。エビに似たオキアミの一種「イサダ」を乾燥させ、生地に練り込んだスナック菓子。早速買って食べ、「岩手にもおいしいイサダがあるんです」と電話した。 すると、カルビーの商品企画担当者が関心を示し、岩手県が全国一の生産量を誇るワカメを使った商品を開発することに。しかし、生ワカメの磯の風味を生かしたスナック菓子の製造は至難の業だった。 白羽の矢がたったのが

日清食品は、老舗料亭の「なだ万」が監修したシニア向けカップラーメン「和だしの麺」シリーズを３１日から発売すると、１９日発表した＝写真＝。 和風だしをベースに、塩分を控えながら、うまみを利かせた味わいが特徴という。 日清食品が老舗料亭と連携して市販商品を出すのは初めて。「しじみだし醤油（しょうゆ）」と「蟹（かに）だし味噌（みそ）」の２種類。 税込み希望小売価格は１９４円。

岩手県釜石市の水産加工会社にこの春、東北以外の出身地から新人２人が就職した。いま、社会人として初めての夏を迎えている。身よりのない街に飛び込んで、はや４カ月。震災復興へ歩み続ける三陸での仕事や暮らしに、徐々になじみ始めている。 ２人を採用したのは、通信販売を中心に冷凍焼き魚などを売る小野食品（… こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

陸前高田市の広田湾遊漁船組合（大和田晴男会長）は１９日、同市が生産量日本一を誇るエゾイシカゲガイの試食調理会を開き、貴重な海の幸の発信に向けて新たな味わい方の可能性を探った。 同市高田町の市コミュニティホールで開き約２０人が参加。東京・下北沢でイタリアンレストランを営むオーナーシェフ苅部勝一さん（４３）が、エゾイシカゲガイや同市のオリジナル米「たかたのゆめ」、広田湾産のワカメなどを使い、リゾットやスパゲティなど５品を調理。参加者は定番の生食とは違った趣向を凝らした味に「うまい」と舌鼓を打った。 生産者の佐藤道人さん（５０）は「いろいろな調理に合うのは良いこと。多くの人においしさを知ってほしい」と今後の展開に思いを巡らせた。　 【写真＝特産のエゾイシカゲガイを使ったメニューを味わう参加者】

広島県三原市は8月21日～23日、「広島ブランドショップ TAU」(東京都中央区)にて「三原うまいもの市」を開催する。 タコの試食販売も実施 同市の特産品は「真ダコ」。瀬戸内海のなかでも潮の速い三原市沖でエビやカニを食べて育った真ダコは、足が太く短く、身が締まり味が良いのが特徴とのこと。また、同市ではタコに傷がつきにくいタコ壺漁が江戸時代から続けてられている。 「三原うまいもの市」では、タコのなかでも質の良いブランド「三原やっさたこ」の刺し身の試食販売や、タコ飯、タコの煮つけ、たこせんべい、たこの干物など、たこの特産品の販売を行う。

ロシア軍がウクライナの各都市に一斉攻撃 死者30人以上　英政府は防空ミサイル追加供与を表明 ロシアによる侵攻が続くウクライナで29日、ロシア軍が首都キーウなど各都市を一斉に攻撃し、死者は30人以…

ロシアが200カイリ排他的経済水域内でのサケ・マス流し網漁を来年1月から禁止する法が成立したことを受け、政府は同漁に従事する国内漁業関係者などへの対策を早期にまとめる方針だ。自民党が20日に初めて開いた緊急対策本部の中で明らかにした。 同海域でのサケ・マス流し網漁は、主に北海道東部からの漁船が操業しており、地元経済に大きな影響を与えるとの懸念が出ている。地元の要望を聞いたうえで、具体的な対策を検討する。ロシアの措置に伴う日本全体のサケ・マスの供給量への影響は小さいとみられている。

ロシアが昨年編入したウクライナ南部クリミア半島セバストポリ沖の黒海で１８日、潜水艇に乗るプーチン露大統領。 水深８３メートルまで潜り、１０００年以上前に沈没したとされる商船の調査を行った。プーチン氏はこれまでにも、ロシア国内などで潜水艇に乗っている。今回の乗船は、クリミアが自国領であることをアピールする狙いもありそうだ。

沖縄・久米島のアンテナショップ「久米島印商店」が8月22日に阿佐ヶ谷でオープン！ 沖縄・久米島のアンテナショップ「久米島印商店」の都内初店舗が阿佐ヶ谷パールセンター商店街に8月22日（土）オープンします。久米島のグルメや特産品をアピールする期間限定のショップです。オープン初日には記念式典＆オープニングキャンペーンも開催予定。注目のアンテナショップをさっそくチェックしましょう。 久米島印商店とは？ 「久米島印商店」は都内初となる沖縄・久米島のアンテナショップです。 久米島は沖縄諸島の最も西に位置する島。全長5kmを超える真っ白なサンゴの砂州「ハテの浜」は、「東洋一美しいビーチ」と言われ、沖縄を代表する風景となっています。 また食材の宝庫でもあり、車えびの生産量は日本一。天然もずくや海ぶどうなどの希少な海産物も豊富です。 久米島印商店では、そんな久米島の食材を使用したこだわりのメニューや

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