【石垣】6日午後5時ごろ、石垣市新栄町の八重山漁協前の漁港で、サメにかまれ深手を負ったとみられるイルカの姿が確認された。護岸へ近づいたり遠ざかったり、血を流しながら何度も港内を行き来し、集まった人たちが心配そうに見守っていた。
青葉が目にまぶしい。この季節を迎えると、いやしい私は反射的に「鰹(かつお)」「カツオ」と頭に描く。刺し身にたたき、肉厚の切り身を思い浮かべては唾をのむ。 近年、日本近海のカツオ漁は不漁が続く。1990年代から魚群が減り、2000年代には漁獲量減少がより顕著となった。特に14年は空前の大不漁、高知や和歌山の「カツオ祭り」が中止された。昨年こそ少し持ち直したが、今年また、落ち込みが予測される。 水産庁公表の統計によると、世界的にはカツオの漁獲量は増加している。12年の279・5万トンから13年は302・7万トンに上昇。大西洋、インド洋、東部太平洋、中西部太平洋と4つのマグロ類委員会はともに、カツオの資源水準を「高位」と評価する。 日本近海を回遊するカツオの大半は中西部太平洋の赤道近辺で育ち、黒潮に乗って北上してくる。おおもとの資源が豊かなのに、なぜ、日本で不漁が続くのか。 「熱帯域を中心とした
宮古島海上保安署(久留利彦署長)は13日、2011年3月11日に発生した東日本大震災で被災した漁船を発見したと、発表した。 12日午後3時30分ごろ、博愛漁港(宮国地区)沖約5・5㌔の海上で、付近を航行していた遊漁船が転覆船を発見し、宮古島署に通報した。宮古島署から連絡を受けた宮古島海上保安署は巡視艇「なつづき」と保安署員6人を出動させた。 「なつづき」の潜水士が転覆した船体にロープを掛け、発見した遊漁船がえい航。同日午後8時ごろ博愛漁港に入港し係留した。 翌13日に、連絡を受けた宮古島市が同船を引き揚げた。船体にある漁船登録番号から宮城県水産技術総合センター気仙沼水産試験場の「海翔丸」と判明した。
枕崎市のトサカノリ生産者たちが、浜値の安定化に向けて原料供給一辺倒から脱却しようと、加工プロジェクトに取り組んでいる。12日、枕崎港でトサカノリの水揚げが始まり、同市のかつお節加工場で一部を塩蔵処理した。生産者らは「かつお節だけじゃなく、枕崎のトサカが欲しいと言われるようにしたい」と期待を寄せている。 枕崎港近海では5月上旬から6月末にかけてトサカノリ漁を実施している。市漁協によれば、2013年度の水揚げ量は54トンで、初競りのキロ単価は580円だった。しかし、豊漁ですぐに300円まで急落。14年度は28トンだったが越年の在庫がだぶつき、初競りはキロ単価200円に。昨年は約12トンで同211円だった。 このため、市況に左右され、業者の言い値で流通させるのではなく、加工で付加価値を付けようと、生産者や漁協が結束。一昨年、プロジェクトを立ち上げ、さつま揚げに加工してもらい量販店で販売するな
「こんぶ土居」4代目:土居純一さん(41) 小さいころから、とろろ昆布をご飯にのっけるのが好き。そんな社長は“熱血だし先生”でもある。 「昆布を水に一晩つけておいて、沸騰したら取り出す。かつお節を入れて2~3分したら漉(こ)す。それだけです!」。大阪で113年続く昆布店の店先にだしのにおいがたちのぼる。「日本一の出しのとり方教室」の日である。2007年からほぼ毎月1回開く教室は14日で100回目だ。 だし文化の根づく土地柄なのに、面倒くさいと敬遠する人が増えた。悔しくて、店先で教室を始めた。最近は募集開始の毎月1日、朝9時の開店早々に予約電話が鳴り、定員6人が即うまる。「子どもにちゃんとしたものを食べさせたいとか聞くと、うれしい」 小学生のころから、母にへばり… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読み
産地だけで消費したり、廃棄されたりしていた食材を利用する動きが広がってきた。三重県は今月26~27日の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)の食材として、真珠養殖に使うアコヤ貝を提案。野菜や畜産分野でも同様の動きが出ている。生産者にとって資源の無駄使いを抑え、収益を高める狙いがある。 ■アコヤ貝の貝柱、刺し身で提供 三重県は昨年からアコヤ貝の利用促進を政府に働きかけている。真珠は製品になる核をアコヤ貝に入れ養殖する。真珠を取った後に残った貝柱はもともと、「地元でバター焼きや刺し身で食べていた」(同県サミット総務課)が、「観光客が増え、県外でも注目され始めた」(同)という。 真珠の採取体験(1回1千円)を実施している山本水産(同県志摩市)は参加者に貝柱を刺し身で出す。「食べられることに驚く人は多い。サミットの影響で昨夏から客足は3割ほど増えた」(同社)という。伊勢志摩司真珠(志摩市)も貝柱の通販
政府は排他的経済水域(EEZ)など日本近海の海洋資源開発を推進するため、人工衛星の海洋情報の一部を民間向けに公開する。対象は政府のデータベース「海洋台帳」で、2018年をめどに国の衛星で収集した近海の精密な情報の開示を検討する。資源開発に向けた調査や計画策定への活用を促す。政府の海洋政策を担う内閣官房と、国家安全保障局などが夏にも情報公開の範囲を詰め、17年度概算要求に衛星情報を公開するための
彼らの調べによると、2012年のプラスチック生産量はおよそ2億8,800万トン。また、同年包装用として使われたものの原材料は、その36%以上がプラスチックでした。もちろんこれらは微生物によって分解されません。その大部分を天然素材由来に置き換えられると考えると、大きなインパクトがありそうです。 また、「Dezeen」は、同じく寒天素材の開発に携わるアリ・ジョンソン氏を紹介しています。彼はアイスランド芸術大学の学生。デザインフェスティバル「DESIGN MARCH 2016」に、寒天素材で作ったボトル状の作品を展示し話題になりました。「True Activist」にはこんなコメントが。 「毎日、大量に生産しては、廃棄しているプラスチックの非現実的な量をどうにかする必要性を感じた。なぜ分解に数百年かかるようなものを、たった一度使っただけで捨ててしまうのだろう?」 プラスチックはとても身近なもの。
<気仙沼魚市場>新施設完成1年7カ月遅れ 宮城県気仙沼市は11日、東日本大震災で被災した市魚市場に整備する高度衛生管理型の設備を備えた新施設2棟の完成時期が、当初計画より1年7カ月遅れると発表した。当初から遅れが懸念されていた工期を精査した。完成は2018年10月末になる見通し。 市によると、発注時点の工期は15年10月~17年3月と、気仙沼地区の国の特定漁港漁業整備事業計画期間内に設定した。しかし、浄化施設建設工事の遅れなどもあり大幅にずれ込んだ。 市は「国の補助金を円滑に確保しようと、当初工期を設定した」と説明。遅れによって周辺整備を含めた予算約190億円に変更はなく、国からの補助金にも影響はないという。 新施設はともに2階建ての閉鎖型荷さばき場で、延べ床面積は計2万8000平方メートル。1月に着工した。 市魚市場は震災の津波でほぼ全壊。岸壁は14年5月にすべて復旧したが、建物
伝統的に冬の定置網漁をしてきた美浜町漁業協同組合の日向(ひるが)定置網漁業組合が大規模な夏漁を始めて五年。一年を通じた仕事で収入が安定し、後継者の獲得につながった一方で、いまだ根本的な人材確保はできていない。「今のままでは、いずれ漁ができなくなってしまう」と関係者は頭を悩ませる。 (米田怜央) 五月初めの午前五時すぎ。日向沖の漁場で、船の乗組員約十人が一列に並んで網を引き、魚を追い込む。定位置まで行くと、かかったワラサやブリなどを手網で五~十匹ずつ捕まえていく。毎日の漁風景に六年前まではなかった顔が増えた。大阪府でフリーターだった高橋一三さん(34)は「ベテランに技術も教えてもらえる。大阪にいた時より生活が安定している」と、この五年間を振り返る。
◆船橋の業者「瞬〆」公開 水揚げ量日本一の船橋市のスズキ漁が最盛期を迎え、地元の出荷業者が13日、特殊な 活 ( い ) け締め技法「 瞬〆 ( しゅんじめ ) 」を船橋港で公開し、船橋ブランドをアピールした。 「瞬〆」は、スズキのエラと尾に包丁を入れて血抜きした後、尾から背骨に沿って圧縮空気を送り込み、神経を体外に押し出す。血抜きで鮮度を保ち、神経を抜くことでうま味成分を閉じ込める。 同市湊町の「海光物産」では、8年前から瞬〆を採用。瞬〆スズキは一般のスズキより1、2割高値だが、市場の評価が高く、同社からの出荷量は2011年度の22トンから15年度は160トンに増えた。東京都内の有名レストランからも指名買いされている。 瞬〆スズキは「千葉ブランド水産物」。19日から東武百貨店船橋店の16飲食店が開催する「ふなばしグルメフェア」で、5店がスズキ料理を提供する。
魚料理に親しんでもらおうと、松山市の久米小学校など4小・中学校で13日、給食に高校生考案の愛媛県魚・タイを使った料理が登場し、子供たちを喜ばせた。 同市と市水産市場運営協議会などによる企画。同協議会が主催し、高校生らが独自の魚料理を競う「一嘗(しょう)三嘆(たん)魚料理王選手権」3回大会(1月開催)で、最優秀になった松山南高生チーム考案の「柚(ゆ)子(ず)と食べ鯛あんかけ」を給食化した料理を味わった。 材料のタイ約200キロについては、同協議会が給食費の予算を上回る部分を負担して提供。4校の給食をまかなう久米共同調理場がレシピを元にアレンジして調理した。 各校に運ばれた料理は、それぞれ配膳されて子供たちが舌鼓。久米小学校の6年1組でも、先生が「県の魚で正岡子規も大好きだったタイを使い、南高の人たちが考えた献立です」と紹介。児童らも珍しい高級魚の給食をほおばり「魚が好き」「おいしい」などと喜
石川県七尾市の水産加工食品「スギヨ」(杉野哲也社長)が、見た目も食感もウナギのかば焼きに迫ったかまぼこ「うな 蒲 ( かま ) ちゃん」を開発した。 1パック400円(税抜き)で、全国各地のスーパーの鮮魚店や総菜店に並び始めた。 同社は2010年に開発に着手し、13年から業務用やネット販売で計20万枚を試験販売。消費者の声を踏まえ、脂質成分20%のウナギのふっくらした食感にどう近づけるか試行錯誤を重ね、魚のすり身にコンニャクゼリーを混ぜ合わせたとろみなどで実現した。イカ墨色素を混ぜたペースト状のすり身で、焼き目やタレ付けも本物に近づけている。 国内では、養殖用稚魚の漁獲量が激減し、ウナギ料理は高根の花。開発担当者は「本物のウナギとは別物のジャンルで、これなら毎週食べることができる」と説明。ひつまぶしタイプの商品を加え、5年後の売り上げ目標は年間10億円。 同社は1972年、カニ風味かまぼこ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く