県有明海漁協たら支所は22日、太良町多良の有明海のアサリ養殖場で、園児と小学低学年、保護者を対象に潮干狩りを催した。アサリの漁獲量激減で1997年以降は中止されていたが、19年ぶりに復活した。約160人が参加し、計約222キロを収穫した。 たら支所によると、2015年度の調査で14年秋と15年春に生まれた稚貝が「異常発生」とも言えるほど大量に成長。要因は不明だが、今春から太良町周辺で途絶えていたアサリ漁も再開されたという。 潮干狩りは、子どもたちに海とふれあう機会を楽しんでもらおうと企画。この日限定で、海岸が無料で開放された。 たら支所の竹下元一運営委員長(67)は「久しぶりに潮干狩りを楽しむ子どもたちの笑顔を見た。来季以降も継続できれば」と願っている。 =2016/05/23付 西日本新聞朝刊=