スーパーや回転ずしで安い赤身として売られていた冷凍メバチマグロが高い。築地市場(東京・中央)の卸値は5年前と比べ3~4割高。最近はトロに使われる高級魚、クロマグロより高く取引される日もある。養殖の進化などで供給が安定しているクロマグロに対し、天然物のメバチマグロは漁獲が減る半面、世界の需要は旺盛だ。「赤高脂(トロ)安」とすしネタで逆転現象が起きつつある。卸値、国産クロマグロを上回る日も「赤身
築地市場(東京都中央区)の豊洲(東京都江東区)への移転を前に、築地に残る「場外市場」の名称選挙を実施したところ、「築地場外市場」との票が過半数を占めた。実行委員会は27日、審査の結果、引き続き「場外市場」の名称を使うと発表した。 実行委員会はNPO法人「築地食のまちづくり協議会」や中央区都市整備公社などで構成され、今年7月に名称の募集を始めた。ウェブやはがきなどで寄せられた8669票のうち、「築地場外市場」が4605票で有効票の54%を占めた。続いて「築地魚河岸・外河岸」897票、「築地食のまち商店街」862票、自由回答が2164票で、無効票が141票。特賞の本マグロ1本は抽選の結果、東京都武蔵野市の藤原郁久さんに贈られるという。
豊富な栄養価から近年注目を集めているサバ。専門の飲食店も増加中だが、7年前からサバに着目し、独自のメニュー開発で集客数を伸ばしているのが、大阪にある「寿司バール バッテラロック」だ。まだまだ進化中のアイデアメニューを取材した。 大阪発祥の箱寿司「バッテラ」「サバ寿司とバッテラは違うもの。大阪寿司であるバッテラを提供したくて、店をオープンしました」と岡田宣行店主。サバ寿司は巻いて作るが、バッテラは、酢で締めたサバと寿司飯を型に入れて押して作る“箱寿司”で、大阪発祥の食べ物である。 関西では身近な食べ物だが、スーパーなどで見かけるのは、貧弱なサバの身を用いている商品がほとんど。「おいしいバッテラに出合えないなら、自分で作ろう」と、肉厚で納得できる味を目指したという。使用するサバは、和歌山産を基本に、納得できる厚みや大きさのものを仕入れている。 看板メニューの「バッテラ」は、ポピュラーな「そのま
の敷地内にあるカフェ「築地本願寺カフェ Tsumugi」でいただける、仏教や浄土真宗にちなんだ「18品の朝ごはん」が話題です。 江戸の地で400年。カフェ以外にも歴史と伝統の寺院が進める、開かれたお寺の取り組みを紹介します。 築地本願寺の敷地内に誕生した和カフェ 日比谷線・築地駅すぐの場所にある「築地本願寺」は前身となる江戸浅草御堂の創建から400年、ここ数年は開かれたお寺を目指して様々な取り組みが行われています。 その1つとして誕生したのが「築地本願寺カフェ Tsumugi」。参拝者に心の安らぎ、寛ぎの時間と空間を提供する為に2017年11月にオープンしました。 精進料理をモチーフにした、18品の朝ごはん 話題になっているのは、おぼんに小鉢がびっしり敷き詰められた「18品の朝ごはん」。阿弥陀如来の四十八願の根本の願「第18願(本願)」にかけて、16種類のおかずとお粥、お味噌汁の全18品を
桑名市長島町白鶏の伊曽島漁協で、ノリの種付け作業が進んでいる。二十六日早朝には、一般的な「スサビノリ」の胞子を網に付着させる作業が行われた。 昨年十二月に培養が始まったノリ細胞が根付く貝殻の束を水槽に沈め、一枚約二十メートルの網を巻き付けた水車を回して、貝殻から放たれた胞子を付着させていく。その後、別の養生水槽に網を移し、四時間ほど寝かせて胞子をしっかり根付かせた。網の一部を切り取り、顕微鏡で付着状況を確認した同漁協の培養研究技師豊永秀樹さん(46)は「昨日は駄目だったが、きょうはしっかり種付けできた。いいノリが採れるんじゃないか」と満足そうに話した。 種付けが済んだ網は水を切った後、零下二五度の冷凍庫で保管。伊勢湾の水温が下がる十月下旬まで待ち、浅瀬に立てた支柱を使って海に張り込む。収穫は十二月末。来年一月には出荷され、板のりなどに加工されて食卓に上る。この日は、鈴木英敬知事と同市の伊藤
宮城県沿岸部で25日、秋サケの刺し網漁が解禁された。秋サケが主力の南三陸町では昨年を上回る水揚げとなり、順調な滑り出しを見せた。 金華山沖や志津川沖で操業した55隻が町地方卸売市場で、昨年の約3.7トンを大きく超える約9トンを水揚げした。1キロ当たり雌500~898円、雄260~447円と昨年より少し値を下げた。 東日本大震災で町内2カ所のふ化場が被災し、稚魚を十分に放流できなかった影響もあり、昨年の水揚げは振るわなかった。同町の第十政運丸の漁労長渡辺伸行さん(52)は「初日の本数は去年より多かった。漁がどんどん上向いてくれればいい」と期待する。 漁期は11月20日まで。県漁協志津川支所の佐々木孝男運営委員長(62)は「昔から志津川はサケの町。春は不漁の魚もあったので、秋サケで挽回したい」と話した。
西日本豪雨で被災した岡山県倉敷市真備町地区の人を旬の味覚で元気付けよう-と、岩手県大船渡市から本州一の水揚げ量を誇るサンマが同地区に直送され、塩焼きにして住民らに振る舞われた。 平成17年の岡山国体で、同地区が同市の軟式野球チームを民泊で受け入れたのが交流の始まり。東日本大震災では同地区が同市を支援したこともあり、「その恩返しに」と、募金活動で集められた義援金約31万6千円とともに、新鮮な600匹のサンマが届けられた。 真備公民館岡田分館前を会場に「焼き師」に認定されているスタッフら9人が、炭火でサンマを香ばしく焼き上げ、並んだ住民らに提供した。 倉敷市立岡田小5年の田中隼人君(10)は自宅が浸水して以降、父親の職場の社宅住まいで「火を使う料理がしにくいので久々に食べたサンマです」と笑顔。会場のあちこちから「本当にうまい」という声が上がっていた。
由良町観光協会(丸宮信幸会長)は、今シーズンから協会加盟の旅館、民宿などで近畿大学が養殖するクエの料理を提供するよう進めている。同大学が戸津井沖でクエの養殖をしている縁で、従来の天然ものとの2本立てで売り込んでいく作戦。25日には関係者向けの養殖クエ試食会も開き、新鮮なぷりぷりの身にほどよく乗った脂のうまみが好評となった。 白浜町の近大水産研究所はクエのふ化から成魚までの完全養殖に成功し、2007年から本格的に出荷。白浜のホテルや旅館などで提供され人気となっているが、供給量が足らなくなってきたため、以前、地元漁師がマダイの養殖を行っていた戸津井漁港沖を利用することになり、15年6月からいけすを設けてクエの養殖をスタート。水が美しく、潮の流れもある環境が養殖に適しており、順調に出荷している。 由良町観光協会では、天然クエの水揚げが減少傾向となる中、安定的に出荷され、価格が比較的安く、養殖技術
2018/09/26 11:16 ウェザーニュース 日本人にとって、秋の味覚の代表格といえばサンマ。価格も手頃で江戸時代から庶民の食卓にのぼっていました。 近年、サンマの漁獲量の減少が続いていましたが、今年は9月後半には、水揚げが上向く見通し(水産庁・2018年長期漁海況予報)だと言われています。 発酵学者で食文化論の泰斗、小泉武夫東京農業大学名誉教授に、なぜサンマが美味しいのか、その理由について伺いました。 Q.サンマを語る上で外せないお話とは?「『目黒のサンマ』という有名な落語です。話の筋はさておいて、なぜ殿様があのようにまでサンマに恋い焦がれたのかについて話しましょう。それが焼きたてのサンマの匂いと味です」 Q.お殿様が目黒まで遠出した際に、家来が弁当を忘れてしまったんですね?「腹をすかせているところに嗅いだことのない旨そうな匂いが漂ってきたんですね。カンカンと炭火のおこった七輪の上
いわき市の小名浜港に26日、今年初のサンマが水揚げされた。北海道の根室沖で23~24日に漁獲された108トンで、極端な不漁だった昨年より3週間早く秋の味覚が届いた。漁場ではサンマの群れが確認されているといい、12月中旬ごろまで水揚げが続く。 入港したのは宮城県塩釜市の「第3鹿島丸」(199トン)で、1匹130グラム前後の中型が主流。魚市場の入札では、この日の三陸各地の相場より30円程度高い1キロあたり255円~201円の値が付いた。船長の管野清隆さん(48)は「数年不漁続きだったが今年は群れもまとまっている。脂も乗ってるし、おいしいと思う」と話した。 今年の水揚げを注目していた地元の漁業関係者も安堵の表情を見せた。仲買人の上野台優(ゆたか)さん(42)は「今年は量が増えると期待していた。身質もいい。早く来てくれてうれしい」。県内ではすでに他産地のサンマが流通しているが、地元に水揚げされるま
福島県いわき市の小名浜港に26日、今季初めてサンマが水揚げされた。秋の味覚の到来に、昨年までの不漁からの回復を望む水産関係者は活気づいた。 塩釜市の第3鹿島丸(199トン)が北海道根室沖などで23、24日に漁獲した約108トンを運び込んだ。中型が中心で、1キロ当たり201~255円とまずまずの価格で取引された。 管野清隆船長(48)は「ここ2、3年で一番、群れがまとまっている」と今後の漁獲に期待。「魚体の大きさもそろっている。脂の乗りも良く、塩焼きや刺し身などいろいろな料理で食べてほしい」と話した。 サンマが記録的不漁となった昨年、小名浜港の水揚げ量は前年比6.8%減の1730トンにとどまった。東京電力福島第1原発事故による影響も続き、水準は事故前の4割を下回った。
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