3月10日、スノーボード・ハーフパイプの平野歩夢が「USオープン」で初優勝を飾った。決勝3本目の“ウイニングラン”を終えた直後、駆け寄る関係者やライダー、ジャーナリストたちから小さな体をもみくちゃにされながらめずらしく満面の笑顔をこぼした。 【動画】ショーン・ホワイト、東京五輪はスケボーで出る? 「ここ2~3年かけて、確実にトップを取るための準備をしてきたことが自分の中で大きな自信になっていますし、それをこの大会でしっかり繰り出すことができました」 メディアルームでの第一声にも達成感が滲んだ。約1カ月前の平昌五輪では金メダルに相応しいハイスコアを叩き出しながら、惜しくもショーン・ホワイトのラストランがそれを上回った。 雪辱を期す思いというのは言葉にせずとも当然あったはずで、その一方、五輪イヤー特有のハードな転戦を勝利でフィニッシュできた安堵もあったのだろう。いずれにせよ、平野歩夢は考えうる