石巻・鹿島御児神社本殿、近く取り壊し 震災で損壊 解体を決めた本殿の被災状況を説明する窪木宮司 宮城県石巻市の日和山にある鹿島御児神社の本殿が近く取り壊される。高台のため東日本大震災の津波被害は免れたが、歴史ある建物は揺れで激しく損壊した。氏子の大半が被災したことから建設費の工面が難航し、再建のめどは立っていない。 神社の創建時期は不明だが、平安時代の書物にも記録が残る。大漁祈願や学業成就などの御利益があるとされ、多くの住民に親しまれていた。現在の本殿は築約300年の木造で、ご神体を祭っていた。 これまでも本殿は修理を重ねてきたが、震災の揺れで基礎のコンクリートが割れ、西側に傾いた。建物を取り囲む瑞垣(みずがき)もほぼ倒壊し、大規模半壊と判定された。 被災した市内を一望できる日和山公園は連日、多くの観光客らが訪れている。神社に足を向ける見学者もいるが、本殿は拝殿の裏にあるため被害に気