■飛鳥資料館きょうから夏期企画展 発掘調査や出土遺物の分析に使われる科学機器などを展示する夏期企画展「飛鳥・藤原京を考古科学する」が1日、明日香村の飛鳥資料館で始まる。科学技術を駆使した考古学調査の最前線を紹介する。9月1日まで。 展示するのは136点。電磁波で地中の遺構状況を調べる地中レーダーや、電流を地中に流して抵抗値を測り、地中の物質を探る電気探査機、レーザー光線で3次元計測・測量をする3次元レーザースキャナーなどを公開する。 X線で出土遺物の成分組成を調べる蛍光X線分析装置や、木の年輪から年代を特定する年輪年代法の計測機器も並べる。 村内の修理施設でクリーニングを進めている高松塚古墳壁画の科学調査の模様を写真パネルで紹介。平成19年に藤原宮跡(橿原市)で出土した地鎮具(じちんぐ)の瓶から富本銭(ふほんせん)(飛鳥時代の銅銭)や水晶を取り出す様子を撮影したビデオも上映する。 飛鳥時代
日立市十王町伊師の「長者山遺跡」の発掘調査を進める日立市郷土博物館は3日、現地説明会を行うとともに遺跡から発掘された遺物などを初公開する。これまでの調査で、8世紀から9世紀前半に建設されたとみられる掘立(ほったて)柱建物跡群や道路跡を確認。1300年前の奈良時代に編纂(へんさん)された「常陸国風土記」に記されている「藻島駅家(めしまのうまや)」の可能性が高いとみられる。 駅家は、奈良時代の役人が馬で移動する際の休憩所とされ、九州や近畿地方では数カ所確認されている。東日本では見つかっておらず、長者山遺跡が駅家と確認されれば初めて。 常陸国風土記では、県北地域を治めた「多珂郡」の役所である「郡衙(ぐんが)」が現在の高萩市下手綱に置かれたとされ、「南へ30里(約16キロ)に駅家を設置」と記されている。 実際には長者山遺跡から郡衙までは8キロしか離れていないが、郷土博物館では遺跡近くに現在も「目島
京都府城陽市の水主神社東遺跡と下水主遺跡で、鎌倉時代に土を盛り上げて作った畑「島畑」の跡が見つかり、京都府埋蔵文化財調査研究センターが2日までに発表した。島畑は、水田の中に土を盛り、低地で水はけの悪い所に多く作られる。確認された島畑は現在の島畑の向きと一致しており、配置が鎌倉時代の造成時から現在まで踏襲されてきたとみられる。採取した種子からは栽培種を特定できなかったが、センターは「島畑を設け
県文化振興事業団埋蔵文化財センターによる大船渡市三陸町越喜来(おきらい)字仲崎浜の中野遺跡の発掘調査で、縄文時代の大集落跡が見つかった。縄文人の精神性を象徴する石製ペンダントも出土。3日午後1時から調査成果の現地説明会を開く。 同遺跡は標高約90メートルで、住宅の高台移転に伴い約9千平方メートルを調査。縄文時代中期終わりごろ(約4200年前)の複式炉(ふくしきろ)を伴う竪穴住居跡が40棟以上出土した。複式炉は炉が二つあるのが特徴で「現代で言えばシステムキッチン」と同センターの須原拓文化財専門員(39)。調理用具を入れるためか、土器を炉と炉の間に埋めた立派な複式炉も見つかった。 同遺跡からは、大量の土器や石器のほか、珍しい石製ペンダントも出土。須原文化財専門員は「ムラの長老が身に着けていたのではないか」と推測する。 【写真=大船渡市三陸町の中野遺跡で出土した縄文時代の複式炉】
高等学校卒業程度認定試験(旧:大学入学資格検定)や通訳案内士試験の受験科目が一部免除してもらえるという歴史能力検定。その他にどんなメリットがあるのか、またどんな活用方法があるのか、また勉強方法などについてチェックしてみましょう。 ■歴史能力検定って、どんな資格なの? 異なる歴史や文化を持つ諸外国の人などに対して、日本の歴史や伝統、文化を適切に説明でき、相手に理解を求めたり、主張したりすることのできる人に与えられるのが、この資格です。また日本の歴史のみならず、世界の歴史や文化、伝統を把握し、相互的な理解を深められる人にも与えられます。 高等学校卒業程度認定試験(旧:大検)や通訳案内士試験の受験科目が一部免除してもらえる他、高校や大学での入試評価対象になる場合もあります。また学校によっては、資格取得することで、卒業に必要な単位取得が一部免除されるところもあります。 ■勉強期間はどのくらい必要?
中高生向けの考古学講座「夏休み考古教室 体験考古学」が7月29・30日、西富岡の向畑遺跡で開催され、学生約20人が参加した。 普段遺跡に触れる機会が少ない生徒たちが興味を持つきっかけになればと、かながわ考古学財団が始めたこの講座。向畑遺跡では5年前から開催されている。 当日は遺跡や土器に関する解説の後、参加者たちは午前・午後の2回にわたり発掘作業を行った。向畑遺跡では旧石器時代から近世までの遺跡が多数発見されている。会場では土器の破片などが次々見つかった。その後は、自分たちで発掘した出土物の洗浄や、土器の模様を写し取る拓本なども体験した。 教室に参加した平良亜佑美さん(中沢中3年)は「元々遺跡が好き。大きいものを発掘できると達成感がある」と笑顔で話した。
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