食べるラー油、塩こうじ、ジュレタイプ…。数々の調味料ブームが巻き起こるなか、次のブームを虎視眈々と狙っているのが、「本みりん」だ。餅米を発酵させた酒の一種である「本みりん」は和食に欠かせない調味料とされてきたが、近年は低価格の「みりんタイプ(発酵調味料)」「みりん風調味料」に押され、消費量も伸び悩み。本みりんのよさを知ってほしいと、カレーやラーメンの隠し味に、また「みりんプリン」「みりんクレープ」など新しいレシピを提案したりと、メーカー側も知恵を絞っている。[記事詳細]
かながわ考古学財団(横浜市南区)は24日、厚木市戸田の戸田小柳遺跡から、古墳時代後期の青銅鏡「位至三公鏡(いしさんこうきょう)」が出土したと発表した。国内ではこれまで27面が出土しているが、東日本で出土したのは今回が初めて。 鏡は割れているものの、全体の半分弱が残っていた。復元した場合、直径は9・1センチで、上下に「位至」「三公」という文字が配置され、その文字を挟んで龍をかたどった意匠2つが対面している。中国北部のほか、国内では主に福岡県から三重県までの西日本で出土している。位至三公鏡は2、3世紀に中国北部で作られた。「位至三公」は「皇帝に次ぐ位とされる『三公』と呼ばれるほどの位になることができる」という意味で、祝いの席などに用いられていた可能性があるという。 戸田小柳遺跡は6、7世紀に川に沿って掘削された溝状遺構で、竪穴式住居跡も発見されている。 同財団では27日に位至三公鏡の展示を含め
「コメ作りをやってれば絶対人口は減る」。秋田県の佐竹敬久知事が、秋田の人口減少の原因は稲作依存にあるとの発言を繰り返している。「タブーだった」と語った知事。大規模工場の誘致が進まなかったのはコメ農家が反対したからだとの認識も示した。全国有数のコメ産出県の知事による大胆発言の真意はどこにあるのか。■省力化で働き手流出 佐竹知事は5月12日の定例記者会見で次のように語った。 〈米作が悪いといういんじゃないけども、例えばコメというのは労働生産性がものすごく上がってます。しかし、土地生産性は最も低いんです。土地生産性が低くて労働生産性がものすごく上がるということはどういうことか。人はほとんどいらない。そういうことで、例えば、全体的には農業県ほど人口は減ります。そして農業県の中でコメのウエートが大きいところほど人口減少は著しい。これは統計から出てきます〉 〈秋田の農業を維持していくとすると、コメはも
全国の八幡宮の総本宮、宇佐神宮(大分県宇佐市)世襲家の到津克子さんを、神社本庁(東京)がナンバー2の権宮司から免職したことが27日、神社本庁への取材で分かった。宇佐神宮は到津さんを解雇した。ともに15日付。宇佐神宮では近年、トップの宮司(代表役員)の継承問題で対立が続いていた。 神社本庁によると、神職の免職、解雇は全国的に珍しい。神宮は解雇理由を明らかにしていないが、現在は別の男性権宮司が代理を務め、職務に支障はないとしている。神社本庁秘書部は「1月に宇佐神宮からの申し立てを受け、慎重審議の結果、やむを得ず免職の判断をした」と話した。 宇佐神宮では前宮司が平成20年に病気のため退職後、神社本庁が経験不足を理由に到津さんの宮司就任を認めなかった。到津さん側は宮司としての地位確認を求め22年に大分地裁中津支部に提訴したが、昨年5月に最高裁で敗訴が確定した。
「祖父の軍歴を知りたい」。先の大戦での日本海軍の軍人・軍属の人事記録「軍人履歴原表」を管理する厚生労働省に、そんな問い合わせが増えている。終戦から時間がたつにつれ減少傾向だったが、平成25年度は前年度比3割増になった。その背景には、海軍航空隊を描き映画化もされたベストセラー「永遠の0(ゼロ)」や、日本海軍などの軍艦を擬人化したゲームのヒットもあるようだ。(道丸摩耶) 岡山県に住む30代の女性は今年3月、海軍にいた祖父の軍歴の開示を厚労省に請求した。祖父は戦後間もなく死亡し、数年前に祖母も死去。祖父を知る人がいなくなる中、「祖父はどんな人だったのか知りたかった」と話す。 当時の軍艦を擬人化したゲーム「艦隊これくしょん(艦これ)」でさまざまな軍艦を知り、祖父が乗っていた船に興味もわいた。インターネットで、孫であれば人事記録を請求できることを知り、血縁を証明する書類などをそろえて厚労省に送った。
新型万能細胞「STAP(スタップ)細胞」の論文不正問題で理化学研究所の調査委員長を務める石井俊輔・理研上席研究員らが執筆した論文に対し、インターネット上で疑義が指摘されていることが24日、分かった。石井氏は同日、産経新聞の取材に対し委員長を辞任する意向を明らかにした。 この論文は乳がんを抑制するタンパク質に関するもので、平成20年に理研などのチームが英学術誌に発表。石井氏が責任著者の一人になっている。遺伝子を調べる実験結果の画像の一部を入れ替えた改竄(かいざん)ではないかとの指摘が出ていた。 石井氏は取材に対し「オリジナルのデータがあり、不正な改竄ではない」と否定。その上で「疑義を指摘された以上、その部分を突かれると理研や委員会に迷惑をかける。調査委員長がこのような隙を作ってはいけない。不本意だが本日、理研に委員長の職を辞したい旨を伝えた。慰留されても意志は固い」と述べた。石井氏によると学
宮内庁が陵墓として管理する奈良県天理市の大型前方後円墳・西殿塚古墳(にしとのづかこふん、全長230メートル)が、東京在住の歴史愛好家の男性に盗掘されていたことが昨年夏、明らかになった。パトロール中の宮内庁職員が偶然見つけたために大きな被害こそなかったが、墳丘は高さ1メートルほどの生け垣で囲まれるだけで特に防犯設備はなく、広大な古墳では再発防止も容易ではない。副葬品を狙う盗掘は中世に頻発したが、明治以降は激減。人々の皇室への畏敬の思いが陵墓を守ってきたといえるだけに、関係者に衝撃を与えた。「中の様子知りたかった」墳丘掘る 「古墳の中の様子を知りたかった」という男性が盗掘を図ったのは、事件が発覚する1年ほど前の平成24年8月13日。墳丘の一部を数十センチほど掘り下げた程度で、副葬品などは奪われなかった。このため男性は墓などを掘り返した際に適用される墳墓発掘容疑で書類送検され、その後、起訴猶予処
琵琶湖で津波は起こるのか-。滋賀県が住民の不安に答える形で試算したところ、最大で4・9メートルの津波が湖内の離島に到達する恐れがあることが17日、分かった。県は本土側でも高さ3メートルに達する可能性があると試算した上で「津波を伴う地震の発生確率は極めて低い」とみている。 東日本大震災後、琵琶湖で津波が起こる可能性について、県などに問い合わせが相次いでいる。このため県は、湖底付近を通る5つの断層を対象に、シミュレーションを実施。考えられる最大規模の地震を断層ごとに想定して津波の状況を解析し、公表した。確率こそ低いが…危険性、海だけじゃない それによると、湖西部にある断層「西岸湖底断層系南部」では、最大でマグニチュード(M)7・6の地震が発生。その場合、湖内最大の離島で唯一の有人島「沖島」の西岸に、4・9メートルの津波が到達する恐れがあることが分かった。 また、同断層系北部でM7・2の地震が起
「憲政の神様」とも言われ、首相在任中の昭和7年に五・一五事件で青年将校によって殺害された犬養毅が、政界から一時引退した昭和3年、京都府内の立憲政友会党員に送った手紙が党員の親族宅に所蔵されていたことが16日、分かった。書の達人でもあった犬養が当時の政治状況についての心情を記している。 党員は当時の草内(くさうち)村(現・京田辺市)の村長を務めた岡井利一。昭和2年の京都府議選に立憲政友会から立候補して次点となり、同4年に草内村長となった。 犬養は手紙を送った当時、自らが率いていた革新倶楽部を解党させて立憲政友会に吸収させ、政界からいったん身を引いていた。 手紙は岡井からの手紙に謹んで返事をするという意味の「敬復」の文字で始まり、「軍国主義の世界的瀰漫(びまん)を如何(いか)にして防ぐかとの貴向(あなたの問いかけ)は重大問題にして短簡(簡単)の能(よ)く尽くす所にあらず」と、軍国主義化が進む当
芹沢派を一掃後、一人の大物が新選組・壬生屯所の門をくぐる。常陸(ひたち)国(今の茨城県)出身の伊東甲子太郎(かしたろう)。博識で温厚な伊東はこれまで新選組になかったタイプで、局長・近藤勇の期待も厚かった。ところが伊東は「思想が異なる」と隊を離脱し、組織分裂という最大の危機を迎える。これに対し、近藤は伊東の暗殺とともに伊東グループの壊滅を謀るのだった。[記事詳細]
今回はいつものお話とは別に、大河ドラマ『軍師官兵衛』をテーマにしてみましょう。ここで黒田官兵衛は軍師だ、と捉えられていますが、軍師ってそもそも何? 戦争を実行するに際し、必要な3つの要素は「戦術(Tactics)・戦略(Strategy)・兵站(へいたん)(Logistics)」であるといわれます。 いま、信長から毛利攻めの指令を受けた羽柴秀吉を例に取ります。目の前には播磨三木城がある。これをどう攻める? 力攻めか、裏切りを誘うか、兵糧攻めにするか。それを考えるのが戦術。三木城を落とすことが中国地方の制圧にどういう意味をもつ? 時間を掛けても東播磨を掌握して対毛利戦の前線基地にするか、三木城に対応する適当な兵を割いて西進を急ぐべきか。それを考えるのが戦略。羽柴軍の兵をどこでどう募り、彼らをどうやって食べさせる? それを考えるのが兵站、です。 お隣の国の劉邦(BC256?~195年)が覇王・
文部科学省は14日、新年度から全国の小中学校に配布する道徳用の新教材「私たちの道徳」を公表した。道徳教育の充実を図るため、現在配布している「心のノート」を全面改定。国内外の偉人伝など読み物を充実し、ページ数を約1・5倍に増やした。全国の国公私立小中学校に無償配布する。 新教材は心のノートと同様、小学校低学年、中学年、高学年、中学校用の4種類。文科省は新年度から全小中学生の手に渡るよう計約1000万部用意した。作成費は郵送代を含めて約9億8000万円。 坂本龍馬らの偉人伝、イチローや高橋尚子さんら世界で活躍するスポーツ選手のエピソード、いじめの未然防止につながる題材や情報機器の適正な利用法、日本の伝統文化に関する読み物を盛り込んだ。 文科省は小中学校で週1回設定されている「道徳の時間」や、家庭や地域での活用を想定している。 道徳教育をめぐっては昨年、政府の教育再生実行会議と文科省の有識者会議
尖閣諸島(沖縄県石垣市)海域の漁業に関する調査「尖閣研究」がまとまった。地元沖縄の民間研究者のグループ「尖閣諸島文献資料編纂会」が約1年2カ月かけて沖縄全域の漁民、約70人から聴取した。戦前の尖閣の漁労については初めて語られる事実が多い。民俗学的にも面白い戦前の伝統漁法を紹介されている。訥々と語る地元漁民の口調に加えず収録したことで、荒波に立つ尖閣の息吹が伝わってくる貴重な資料集になった。(久保田るり子)カツオの一本釣りで大漁だった戦前の尖閣近海 尖閣近海は大陸沿岸流と黒潮の混合で潮目ができるため、多くの魚類が回遊する好漁場だ。今回の聞き取り調査では、漁で栄えた戦前を知る元漁師たちがカツオ船やカジキ、マグロなどの一本釣りの様子を語った。戦前、那覇市垣花は尖閣出漁の深海一本釣りで知られ、40隻もの船があった。カツオは特に高く売れ、魚も豊富だったため大漁時には10日余りで3トンの水揚げも珍しく
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