スリランカ中部にある古代都市の遺跡で、世界遺産の「シーギリヤ」を舞台にしたアサヒビールの発泡酒のCMに対し、スリランカ国内で「文化遺産の冒涜だ」との批判が高まり、アサヒグループホールディングス(HD)は6日、CM放映の中止を決めた。 CMは、王宮の遺構があるシーギリヤの岩山「シーギリヤ・ロック」の頂上で、出演者の長瀬智也さんら男女が発泡酒を手にパーティーを楽しんでいるという設定。スタジオでの撮影と現地の空撮映像が合成され、5月中旬から日本で放映されていた。 放映開始後、スリランカの新聞などが「国の文化遺産で酒盛りをする内容のCMは受け入れられない」と批判。今月5日には、中心都市コロンボの日本大使館前で仏教団体のメンバーら約20人が抗議デモを行った。AP通信などによると、スリランカのバラスリヤ国家遺産相も、同国の広告制作会社は栄養ドリンクのCMとして政府から撮影許可を得ていたとし、この会社に
約千文字の同じ梵字が、胎内にぎっしりと墨書された阿弥陀如来座像が、滋賀県近江八幡市の西願寺でみつかった。「文治4年」(1188年)の記述もあり、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての制作とみられる。専門家は「これほど大量の梵字が書かれた仏像は珍しい」と評価している。 仏像の胎内に書かれていた文字は「阿弥陀如来」を意味する梵字。仏像は高さ70・4センチ、幅57センチの一木割矧造(いちぼくわりはぎづくり)で、胴体部分を割った際に頭部を除く胎内の隅々に書き記している。 この仏像は、同寺の本尊として安置され、脇にある像の制作年代などから江戸時代の作とされていた。しかし、同市市史編纂室が昨年度、調査を行った際に胎内の墨書の存在が判明し、制作時期も特定された。
深刻な中国軍の腐敗 戦闘機や戦車が次々…忽然と消えた非ステルス兵器 今年の全国人民代表大会(全人代)で、軍幹部らに握手して回る胡錦濤前総書記(手前右)と習近平総書記(手前左)。中国指導部にとって、軍紀の緩みは由々しき内憂だ=3月14日、北京の人民大会堂(AP) 素材や形状によりレーダーに捕捉されないステルス性能を備えた米軍F22戦闘機が日本に配備されると公表された2007年1月、小欄を仰天させるニュースが流れた。中国人民解放軍戦闘機が「忽然(こつぜん)と消えた」という。ステルス兵器開発は中国軍の悲願だが、技術上の課題は残っているはず。訝(いぶか)しく思いつつも記事の先を追う。結果、「忽然と消えた」のは「密売」に因(よ)った。香港の月刊紙・動向などが報じた「2004~05特殊案件調査チーム」の捜査資料には、自衛隊では有り得ぬ“異大(いだい)”な数字が並んだ。中国軍人の巨額「役得」 陜西(せん
■最後の瞬間まで自分らしく なぜ腹? 自死ならノドや心臓を突いても同じなのに、どうして腹を一文字に切り裂かねばならないのか。積年の疑問が本書を読んで氷解した。 内臓を引きずり出して白日にさらすには腹を切るしかない。それは自らのもっとも深いところにある思いを行為によって明らかにすることだった。腹からあふれだすのは、愛、忠義、憤怒、無念等いずれも言葉にすれば軽くなってしまう真情にほかならない。 本書には戦国から平成まで200近い事例が記されているが、いずれもストイックなまでに簡潔、平明な筆致で描かれている。そのためかえって凄惨(せいさん)な情景や腹を切る人間の心根が生々しく立ちあがってくる。 紹介された切腹の事情はいずれもひしひし迫ってくるのだが、あえて2つあげたい。 ひとつは新選組最後の局長、相馬主計。新政府軍にあくまで抵抗し、五稜郭で土方歳三とともに戦って敗れた。降伏後、旧幕府によって局長
「武家の古都・鎌倉」の世界文化遺産への推薦について、文化庁が地元自治体の意向を踏まえて取り下げる方針を明らかにしたことを受け、神奈川県鎌倉市の松尾崇市長は28日、会見で「大倉幕府跡を念頭に、埋蔵文化財の調査研究など歴史的遺産を守るための取り組みを強化する」と述べた。 大倉幕府跡は源頼朝が御所を構えた跡地だが、本格的な発掘調査が行われておらず、現在は私立小学校などの敷地となっている。国際記念物遺跡会議(イコモス)の勧告では幕府跡の調査が行われていないことに絡み、「権力の証拠」がないとの指摘があった。 また、交通渋滞対策として松尾市長は「ロードプライシング(渋滞税)や正月に行っている車両流入規制の日数拡大などの早期実現を目指す」と述べた。
■来月から探訪会開催、参加者募集県教委 県教委は、歴史や文化財に興味があり、インターネット上にブログを掲載している「ブロガー」を対象に、県内の歴史名所や寺社仏閣などを巡ってブログに感想などの記事を書いてもらうための探訪会を今年6~9月の間に計5回開く。ブロガーたちの取材力や発信力を借りて、滋賀県の魅力を全国に発信してもらうねらいだ。県のバスを利用してスポットを回り、県教委の文化財専門職員が案内と解説を担当する。各回とも定員24人で、県教委は参加者を募集している。 ◇ 探訪会は、A~Eの計5つのコースが設定されている。 Aコースは6月15日に高島市を巡る。「英雄伝説・継体天皇と織田信長の足跡周辺を訪ねて」をテーマに、鴨稲荷山(かもいなりやま)古墳や彦主人王御陵(ひこうしおうごりょう)、伝信長の隠れ岩などを訪問する。 Bコースは6月30日に日野町で開催する。
電力会社「容量オーバー」/事業者「商売敵の排除だ」 太陽光など再生可能エネルギーで作った電力を電力会社が固定価格で買い取る制度がスタートして約11カ月。異業種の参入が相次いだ大規模太陽光発電所(メガソーラー)事業が曲がり角を迎えている。建設計画が集中する北海道では、ソフトバンクなど事業者による売電申請の7割以上が門前払いされる可能性が出てきた。北海道電力の送電網に接続できる容量に限界があるためだが、高めの買い取り価格の設定で売電申請の殺到を招いた制度上の問題を指摘する声もある。◇ ソフトバンクは北海道安平町と八雲町の計3カ所で計画するメガソーラーの建設について、中止も含む見直しを決めた。合計18万キロワット以上の発電を予定していたが「北海道電から『(送電網に)接続できないものが出る』と通告された」(ソフトバンク関係者)という。苫小牧市と釧路市の計3カ所で計4万4千キロワットのメガソーラーを
「アマゾン」をはじめとするオンライン書店が繁盛し、書籍や雑誌を並べて販売する「リアル書店」が苦戦している中、大阪市中央区のオフィスや住宅の混在エリアにある小さな「まちの本屋さん」が注目を集めている。常連客の好みを覚えて新刊を薦めたり、「作家を囲む会」を積極的に開いたり…と独自の取り組みで繁盛する。切り盛りするのは「カリスマ書店員」とも評される二村知子(ふたむら・ともこ)さん。「本屋は斜陽産業といわれるけど、私はそうは思っていません」と語る。その手法は-。(山崎成葉)「客と会話する書店」 大阪市中央区谷町6丁目の長堀通沿いにある「隆祥館(りゅうしょうかん)書店」。大阪市営地下鉄「谷町六丁目」駅に近く、大阪府庁から徒歩十数分と都心にも近いところにあるが、店構えは完全に「まちの本屋さん」。広さも約40平方メートルと小規模だ。ただ、営業時間は午前8時半~翌午前0時と長く、「できるだけ多くの人に来て
自民党教育再生実行本部の「教科書検定の在り方特別部会」(主査・萩生田光一総裁特別補佐)は16日、一部の歴史教科書に見られる偏向的な記述を是正するため、夏の参院選の総合政策集「Jファイル」に「確定した事実以外は本文に記述しない」と明記する方針を決めた。教科書記述で中国や韓国などのアジア諸国に配慮するよう求める「近隣諸国条項」については、昨年の衆院選政権公約と同じく、参院選公約でも「見直す」と強調する。 現行の教科書検定制度では、出所や出典を示せば、事実関係が不確かな南京事件の犠牲者数も通過させており、中国側が主張する誇大な「30万人説」も教科書記述として独り歩きしている。ただ、教科書執筆者の裁量を全面的に妨げるのは難しいため、政策集には「さまざまな意見を添付する」とし、参考資料などで複数説を併記することは認めることにした。 使用する教科書を地区ごとに選ぶ教科書採択制度については「長期にわたっ
大分県が特許庁に申請していた「おんせん県」の名称の商標登録が、他県にも当てはまるとの理由で認められなかったことが16日、県への取材で分かった。県担当者は「残念だが、観光PRにはこれまで通り使っていきたい」としている。 県によると、特許庁は10日付で登録を認めない拒絶理由通知書を県に送付。他県も過去に「温泉県」の表記を使っていたことや、名称が「多くの温泉がある県」程度の意味合いしか持たないことを指摘した。 ただ通知から40日以内に意見書を出して反論すれば再審査を受けられるため、対応を検討するという。 県は昨年8月「日本一のおんせん県おおいた」を観光PRのキャッチフレーズに決定。「第三者による営利目的の登録を防ぐため」として同10月、商標登録を申請した。しかし有名温泉地がある他県などから批判が集中していた。
名古屋市博物館(瑞穂区)が江戸時代の尾張藩士約3万7千人の役職や給料、住所などを簡単に検索できるデータベースを収めたDVD「名古屋城下お調べ帳」を発売し、話題を呼んでいる。 博物館によると、尾張徳川家の蔵書を保存公開している蓬左文庫に残る、藩士の役職や石高などをまとめた「藩士名寄」や、系図を記録した「士林泝●(=さんずいに回)」を解読、電子化した。江戸時代中期から後期の名古屋城下図を収録しており、現代の地図と重ねて閲覧できる。 例えば「河村」の名字を検索すると、倹約政策を推し進めた当時の将軍・徳川吉宗に異を唱え、規制緩和を進めて繁栄をもたらしたとされる7代藩主・宗春の小姓を務めた藩士に、河村たかし市長と同姓の人物がいたことが分かる。 城下に暮らす町人約1500人の商売や居住地も収録したほか、いつ、どこで、どんな興行があったか調べることもできる。DVDは2500円。問い合わせは博物館学芸課、
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