知る人ぞ知る!? 「謎の絵師」・久隅守景の素顔に迫る展覧会

守景は、若くして狩野派中興の祖である狩野探幽に師事し、探幽門下四天王の筆頭と目されるまでになりました。しかし、娘の雪信が探幽の弟子と駆け落ちをし、息子の彦十郎が佐渡へ島流しになるなど、身内の不祥事が続いたことをきっかけに、探幽のもとを離れます。 狩野派という後ろ盾を失い、家族が離散状態になった逆境のなかでも、守景は描くことを止めず、精力的に制作を続けました。描いた作品は山水画、人物画、花鳥画、仏画など多岐に渡り、とくに農民風俗を描いた「耕作図」において独自の世界を確立しています。 狩野派の筆法を基盤にしながらも、水墨表現ややまと絵の表現を取り入れた技法は、守景の特徴的な画風です。家族団らんや愛くるしい子供、人間味あふれる表情をした動物たちの描写から、守景のあたたかなまなざしと画域の広さが感じられます。 現存している作品数に対し、生涯について知られていることの少ない守景。また、作品に年記を添

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娘も絵師だったとか。江戸初期にも女絵師が居たのか。

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