経済学者のバイアス - 池田信夫 blog

昔、経済学史のワークショップに出たことがある。学説の解説ばかりで退屈したので「経済学はself-interestを扱うのに、なぜ経済学者だけは私利私欲なしに真理を探究するすることになっているのか。実際には、みんな学界で出世するのが目的じゃないのか」と質問したら発表者が絶句してしまい、根岸隆氏が「おっしゃる通り経済学者もself-interestでやってるんだが、それを論じると社会学になってしまう」と助け船を出した。 昨今の経済危機について経済学者が何もいえないのも、こうしたバイアスが影響している、とSteven Levittは書いている：In my opinion, the fundamental problem is this: from a modern academic perspective, the sorts of skills that accompany having a

[arajin]

「企業が「成果主義」をとると、計測しやすい営業部門などに業務が片寄るバイアス」

[mn_kr]

“「経済学はself-interestを扱うのに、なぜ経済学者だけは私利私欲なしに真理を探究するすることになっているのか。実際には、みんな学界で出世するのが目的じゃないのか」”というツッコミ｜後半は学問の理論とスキル

[heis101]

「論文で本質的な問題を解くほうが、数式だらけの論文を書くよりはるかにむずかしい。だから普通の経済学者にとってはそういう厄介な問題を避け、計測可能な数学的スキルに特化することが出世する上では合理的」

[castle]

「本質的な問題を解くほうが、数式だらけの論文を書くよりむずかしい」「普通の経済学者にとっては、厄介な（しかし重要な）問題を避け、計測可能な数学的スキルに特化することがアカデミックに出世する上で合理的」

[chintaro3]

「それを論じると社会学になってしまう」社会学者になればいいのに

[okemos]

最後の部分は違うだろう。これでは数学偏重とミクロ基礎がオールドケインジアンを維持しているようにとられるが、実際には逆にそれらによってケインジアンが一時期絶滅危惧種になったんでしょうが。