アニメ元ネタ解析:あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない 10話 ： 不穏、不安、寂寞

2011年06月18日 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない 10話 ： 不穏、不安、寂寞 最終回を目前に控えた『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』（以下『あの花』）、第10話には、「不穏さ」を象徴する記号が頻出した。今回は、映像表現に着目して『あの花』10話を見ていきたい。 まず冒頭。めんま宅に招待状を投函するじんたんのカットにおいて画面が傾けられる。 あるいは鶴子を引き止めるゆきあつのカット。ここも大胆に画面が傾けられ、ゆきあつの半身が画面を貫くように配される。 めんま弟の肩を抱くめんま母のカット、ここも画面が傾けられる。 これら傾けられた――正立しない画面達は、不安を呼び起こしていく。めんま成仏という目標にむかって、残された5人の関係は軋みを上げていくのだ。 あなるの回想シーンにおいては、画面は柱状のものによって分断されているし（ここはまた、あなるとじんたんの「距離感」を象