週刊朝日２０１２年７月２０日号 安田浩一・片山さつき 蔓延する「不正受給」は本当か : バナナ・ヒロシの「はーい！バナナです」

安田浩一 片山さんは、「河本問題」追求の急先鋒でした。メディアは親族が生活保護を受給している有名人探しに躍起になり、自ら母親の生活保護受給を告白するタレントも出ました。世の中に与えた影響は非常に大きかったと思うんですが。 片山さつき そんなことないですよ。ただ、生活保護法が６０年ぶりに見直される方向になったことはよかったですよね。民主党も野党のときは、母子加算のカットすら批判して潰しましたが、今回は彼らが行政の上に立って、見直しをするわけですから。 安田 片山さんの意のままに進んでいるわけですね。 片山 意のままにというか、問題を整理しますと、社会保険制度を維持する上で一番大事なのは「信頼」です。あれだけ高級をとっているお笑いタレントの母親が生活保護をもらい、本当に必要なところには行きわたっていないことが分かり、“不公平”な制度だということが明らかになったわけです。 安田 河本問題が起きて