台湾、澎湖諸島沖の海底から１０数万年前の人類化石の確認、新種の可能性も : 河合信和の人類学のブログ

1月28 台湾、澎湖諸島沖の海底から１０数万年前の人類化石の確認、新種の可能性も カテゴリ:古人類学年代測定 海底から漁網で引き上げられた一個の小さな下顎骨片が、またも人類史の１ページを書き換えるかもしれない。 １月２６日朝、国立科学博物館で海部陽介・同館人類研究部人類史研究グループ長が同館で発表したのは、小さな化石片が大きな発見となり得る一例である（写真）。 ◎網にかかった時期は不明も、動物化石が出る海域 発表されたのは、これまで人類化石が１個も見つかったことがなかった台湾の南部都市、台南の西、澎湖諸島の東の海峡の底である。 発見の経緯は、何とも偶発的であった。いつ、誰が拾ったか今となっては分からないが、水深６０～１２０メートルの海域で台南のトロール船の漁網に引っかかってその化石は見つかった。この海域は、氷河期に海水準が低下していた時、陸であり、そこに南から北に大きな川が流れていたようだ

[theatrical]

エレクトゥスと比べて、かなり頑丈な骨格をしているらしい。もし新種なら、これまで、知能の進化のみを追い求めていたと考えられていた、人類の進化が思ったよりももっと多様であったという事の証明になるかもね。