シティボーイは『ＬＯＳＴ』的状況を生き延びられるか？ - 内田樹の研究室

あけましておめでとうございます。 旧年中はいろいろとお世話になりました。本年もどうぞよろしくお願い致します。 年末に届いた卒論を大晦日にまとめて読む。 どれもなかなか面白い。 学生諸君のアンテナにヒットした「最近なんとなく変なもの」についての分析である。 どんな主題でもかまわない。好きなものを選んでいいよと言ってあるのだが、やはり全体的趨向性というものはあって、「家族」と「日本の若者」がこれからどうなるのか・・・というのが彼女たちの多くにとっては焦眉の論件のようである。 家族論は大学院の今期のテーマでもある。 社会を再構築するために、いろいろなアイディアは提出されてはいるけれども、やはり家族を住み心地のもう少しよい場所に再構築することがもっともコスト・パフォーマンスのよいソリューションであろうと私は思う。 「おひとりさま」論も卒論にあったが、「おひとりさま」というライフスタイルが成り立つの

[Hoo]

＞私としてはもう一度「ひとりでは生きてゆけない」という（安全でフェアな社会においては無意味というよりむしろ不利な）「無能力を育てる」ことが必要ではないかと考えているのである。

[torasshu]

一人で生きるリスク

[Masao_hate]

”すでに私たちの社会は「ひとりでなくては生きられない（他者との共生が苦痛である）」という人々を構造的に生み出し始めている。”

[sizukanayoru]

ワイルドライフ

[fujikumo]

<「ひとりでも生きられる社会」というのは人類史的に例外的に安全でフェアな社会であり、そのような社会に生きられることは幸福なこと…けれども、それが「例外的に幸福なことである」ということを忘れない方がいい>