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小津安二郎断想(5)「悪いおじさんたちの話」 - 内田樹の研究室
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小津安二郎断想(5)「悪いおじさんたちの話」 - 内田樹の研究室
『秋日和』に付したもの 佐分利信、中村伸郎、北竜二、笠智衆が演じる旧制中学高校の同級生たちが、銀座... 『秋日和』に付したもの 佐分利信、中村伸郎、北竜二、笠智衆が演じる旧制中学高校の同級生たちが、銀座のバーや大川べりの料亭に集まって、さまざまな「悪戯」を企てるという話型は『彼岸花』に始まって、『秋日和』、『秋刀魚の味』と繰り返される。あまり言う人はいないが、この「悪い男たち」定型を発見したことによって小津安二郎はその映画世界を完璧なものにしたと私は考えている。 男たちは小津と同年齢であり、文化的バックグラウンドを共有している。「ルナ」や「若松」は、たぶん小津自身がふだん通っていた場所を再現しているし、そこで行き交う話柄も小津自身が友人たちと交わしていた会話に近い。そういう意味で、この男たちは小津安二郎の「アルターエゴ」である。 けれども、小津の底知れなさは、この男たちを描く筆致のうちに、共感や親しみだけでなく、残酷なほどの写実が含まれていることにある。エリート教育を受け、戦争を生き延び、社