殻ノ少女 レビュー - 趣味的な由無し言

点数をつけるなら75点ぐらい鬱なシナリオだとか不親切なシステムだとかいろいろ言われていますが、個人的に1番問題に思ったところは京極夏彦の魍魎の匣をリスペクトしすぎという点です。少女二人の関係が小説と似ていたり、とあるヒロインが小説で同じポジションのキャラクターと同じような状態になったり、主人公の推理が憑物落としみたいだったりしましたが、ストーリーが面白くなるのなら僕は全くかまいません。魍魎の匣以外にも京極堂シリーズのオマージュであろう部分がいくつか見られましたがそれで評価が下がるようなことはありません。ですがラストの、とあるキャラクターの結末まで魍魎の匣を彷彿させるのは酷すぎです。それがうまく機能していればよいのですが、魍魎の匣と比べると劣っていると感じてしまう出来だったため非常にげんなり。このゲームは75点ぐらいの出来だと思う、と書きましたが、僕が魍魎の匣を未読でしたら85点ぐらいつけて