朝鮮王妃殺害をめぐって - heuristic ways

このブログを始めて間もない頃、角田房子（つのだふさこ）氏の『閔妃暗殺』（原著1988年）という本を読んで、感想めいたことを書いたことがある（2005-03-18「角田房子『閔妃暗殺 朝鮮王朝末期の国母』」）。当時はまだ、日本の近代史に興味を持ち始めたばかりのころで、朝鮮・韓国の近現代史も、その通史的な流れすらよくわかっていなかったと思う。ただ、今でも覚えているのは、「韓国では誰でも知っている事件を、加害者側の日本ではそんな事件があったことさえ一般には知られていない」と角田氏が書いていたことに衝撃を受けたということである（私自身も知らなかったので）。 つい最近、李泰鎮（イテジン）氏の『東大生に語った韓国史』（2006年）を読んだとき、韓国では閔妃（ミンビ）とはいわず、明成皇后（ミョンソンファンフ）の名で親しまれていることを知った。*1 そして先日、和田春樹『日本と朝鮮の一〇〇年史』を読んでい

[elm200]

閔妃暗殺について解説した良エントリ。こりゃ、閔妃を殺したのは日本そのものだな、確かに。当時の日本にとって閔妃はよほど不都合な存在だったと思える。