医学は科学じゃないんだよ『医学と仮説』

おもしろい。ツッコミどころはあるが、究極原因にこだわる科学と、因果と相関に注目する医学の違いか。 タバコと肺がん、O-157や水俣病の事例を元に、医学的根拠とな何かを考えさせる一冊。同時に、パンデミックSFによくある、「パニックを避けるという口実で、責任のがれのため公表を伏せる政府」の構造的欠陥が放置されていることも、よく分かる。フィクションではない、かつて起きたことで、これからも大いにありうる未来が見える。 著者が攻撃するのは、要素還元主義だ。いわゆる、「分ければ分かる」というやつ。原因物質を究明し、人体へ影響するメカニズムが解明できる/すべしという立場に、真っ向から勝負する。そして、要素還元主義はしばしば、科学の名において悪用されていると説く。 たとえば、タバコと肺がんの関係。因果関係についてはアメリカ政府の報告書"Smoking and Health (1964)"で証明されているに

[shomotsubugyo]

まあ「科学」の意味による。「学問」「分科学」とすれば医学も科学の一つだケド、「理学」「基礎科学」という意味なら医学は科学でなくて、応用ジャンル、工学のひとつ。

[Lhankor_Mhy]

ああ、津田敏秀先生かあ。双葉町鼻血調査の最終報告はまだでしょうか。/ 指摘されてることは分からんでもないが、低線量被曝のように調査が困難かつ影響が微小なものについてはリソース割いていいのかどうか。。

[T-norf]

“長期にわたる放射線障害といった形でお目に掛かるだろう。”ってか。低線量で確率的にリニアに影響が出るか、閾値があるかってとこは確かに謎だけど、放射性物質は検出もしやすければ規制もされてたんだけどな

[RocRoc36]

これは難しいなぁ。メカニズムを解明することで発展した分野もあるわけだし、例えば近年のC型肝炎ウィルス薬の劇的な進展はメカニズム解明がなかったらありえない。中庸がいいという曖昧な結論になっちゃうなぁ。

[REV]

「劇的で分かりやすい、ヒ素ミルクや水銀汚染ではなく、長期にわたる放射線障害といった形でお目に掛かるだろう。」　お目に掛からなかったときの科学的対応と医学的対応の差が気になる

[ROYGB]

狂牛病でのアメリカからの牛肉輸入停止や国内での全頭検査なんかでは予防原則が適用されたような。O157もカイワレ大根から菌が見つかってはいないけど規制された。

[nekoluna]

たぶん読まない

[meganeyamada]

本の内容もさることながら、書評がすごい。見習いたい。

[ublftbo]

http://philsci.info/publication/medicine_hypothesis.html　取り敢えず伊勢田哲治さんの指摘辺りは見ておいて良いと思いますよ

[agrisearch]

読んだ。「原因は分からないが、とりあえず調査する、必要に応じ強制力を発動する」に対し、「リスクが不明なので対策は保留する」というのが日本政府のお家芸。

[mirinha20kara]

正直、現代の医療でもまだ経験則を重視しすぎてると思うけどな。なんで効くのかよく分かってないのに使い続けてる薬なんてたくさんあるぞ。/HIVの治療法であるHAARTとか数学無しには生まれなかっただろう

[turirin123]

面白そうな本

[kyousuke104]

医学も工学も、科学では有るが基礎科学ではない。共に臨床や実験の結果が重視される。基礎科学では理想状態を基準とするが、応用科学では現実が基準になる。

[hisawooo]

何言ってんだ？と著者名をググって納得。オレ医学にオレ科学の話っぽい。物質にorientしてるのはあくまで生化学の分野。理論的に説明できなくてもガンが実際増えてるか判断するのは医学だが、それは紛れもない科学だ。

[wiz7]

はてなー「物理学も化学も全て仮説なんだけどね」

[taka-p]

これは面白そうな本だ。

[exactman]

絶対

[guavamix]

脱字アリ。