第六回【ほ】ほぼほぼ・お前の違い | 日本語探偵 - 文藝春秋WEB

辞書出版社の三省堂が主催する「今年の新語2016」の大賞に「ほぼほぼ」という副詞が選ばれました。このイベントは始まって間がなく、まだ2年目です。選考委員は国語辞典の編纂者が中心で、私も参加しています。 その年の新語などを選ぶ試みは以前からありますが、私たちの場合は「今後国語辞典に載ってもおかしくないことば」を選ぶのが特徴です。単に新しいだけでなく、日本語の一員として定着するであろうことばに光を当てたいのです。 「ほぼほぼ」は、「ほぼ」の強調形として、会社などでよく使われます。調べてみると、戦後すぐの例もあるのですが、特に多く使われるようになったのは2010年代。16年には「ほぼほぼ」という深夜番組が始まるなど、この語が認知されてきたと判断しました。 一方で、この言い方が嫌いで、絶対に使わない、という人もいます。「ほぼ」で十分なところを、どうして重ねるんだ、と反感を覚えるようです。 「よく」

[funaki_naoto]

「ことばを辞書に載せるにあたって、好悪の感情を持ち込むべきか、という問題」

[hharunaga]

“「ほぼほぼ」は、「ほぼ」の強調形として、会社などでよく使われます。調べてみると、戦後すぐの例もあるのですが、特に多く使われるようになったのは2010年代” ←きっかけは何なんだろう…。