イエメン大統領、新憲法を約束 （読売新聞） - Yahoo!ニュース

【カイロ＝長谷川由紀】イエメンのサレハ大統領は１０日、２０１１年末までに、議会への分権などを盛り込んだ新憲法を作る方針を発表した。 大統領の即時辞任を求めるデモ拡大を受けたもので、絶大な権力を持つ大統領にとっては大きな妥協だ。しかし、野党勢力は拒否する構えで、混乱収拾の見通しは立っていない。 大統領は、年末までに新憲法草案の是非を問う国民投票を行うと表明。新憲法は、議会や司法の独立を確保し、議会が選ぶ政府に全行政権を付与する内容という。大統領は準備のため、野党勢力に挙国一致政府への参加を呼びかけた。 これに対し、野党勢力のスポークスマンはロイター通信に「遅すぎる。民衆の要求はもっと大きい」と述べ、今後も大統領の即時辞任を求めていく方針を示した。同国では、首都サヌアや南部アデンなど各地で反体制デモが続いており、治安部隊との衝突で多数の死傷者が出ている。

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イエメン大統領、新憲法を約束