なぜ社内ベンチャーは成功しないか: 天使と悪魔のビジネス雑記帳

最近、社内ベンチャーの相談を受けることが多い。 社内ベンチャーと言うと画期的なビッグプロジェクトの旗揚げのようなイメージだが、そこまでいかない。 卸業者がアンテナショップを経営してみるとか、製造業者がネット販売をやってみる、とかいうレベルのものだ。 本業として本格的に取り組むほどではないけれども、ビジネスの可能性を模索するために取り組んでみるといった感じだ。 しかし、これがうまくいかない。 初めからとんとん拍子に成長し、いつの間にか社内ベンチャーが、企業の独立事業部にまで発展するというのは、理想ではあるが実際にはほとんどありえない。 なぜか。 第１に、社内ベンチャーの位置づけが明確でないということ。 何のために社内ベンチャーを始めるのかがハッキリしていないのである。 徹底的に売上を上げて次の事業の柱に育てるのか。 市場の動向やニーズに関する情報を収集するのが目的か。 企業のイメージ戦略の広

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『リスクのない人は、むしろ積極的に行動するというインセンティブが働かなくなってしまうのではないだろうか。』というのは、なるほどそうなのかもしれないと“ちょっと”思った。