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かんたん漢字 - アンサイクロペディア
先の戦争に敗れた直後の日本に於いて、一部の左翼から「漢字なんて難しい字体を使ってるから戦争に負け... 先の戦争に敗れた直後の日本に於いて、一部の左翼から「漢字なんて難しい字体を使ってるから戦争に負けたんだ」との声が出た。当時はGHQが日本語のローマ字化を推進中で、志賀直哉の様な文壇の大物が日本語廃止・フランス語公用語化といった更に極端な意見を表明した。金田一春彦ら一部の学者も「戦争で印刷工が戦死し『文選一里』と言われるほどの漢字活版作成作業が維持できない」との論を張ったことから[2][3]、政府が漢字を廃止するために作った規格が当用漢字である。 ここで、当用漢字とは「漢字自体を廃止するまで、当分の間だけ使用が許された漢字」の略である。つまり、短命に終る筈の規格だったので、漢字数の少なさや、字画の行き当たりばったりな略し方など、中身が矛盾だらけのやっつけ仕事であったのにも関らず、そのまますぐに施行された。 しかし、日本語と漢字かな混じり文は切っても切り離せないものであったため、規格の目的に反