わすれない | 九月

息をするのに必要なだけの本とパン。この頃は、いままで何となく敬遠していた大島弓子の漫画を集めては読んでいて、やらかいところをつつかれたり引っぱられたり、薄く伸ばしてひろげられたり。 またフィルムカメラで写真を撮ってみよう、と思いはじめて、だけどいつでも歩いていきたいちょうど良い格好に、六年近く持っている古型の一眼レフではすこし重すぎる、のでむかし持っていたけどすぐに手放してしまったSMENA 8Mをまた買いました。中古で。なつかしいチープでテキトーなプラッチックカメラ。何となくもう一度これが良い気がして。思えば、年に1,2回しか会わないけれどだいすきな友人はわたしがうろうろ浮気していたあいだもこのカメラをあの頃からまだ使いつづけてる。わたしがどうにか帰ってきた(ようなきがする)場所に、初めからずうっといたひと。かの女(たち)の笑いがおをとてもまばゆくて尊いとおもう。 テレビからは時どき坂本