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今週の本棚・本と人:『柳生雨月抄』 著者・荒山徹さん - 毎日jp(毎日新聞)
◇奇想で照らす日朝史--荒山徹(あらやま・とおる)さん デビューして7年。朝鮮半島の歴史に詳しい伝... ◇奇想で照らす日朝史--荒山徹(あらやま・とおる)さん デビューして7年。朝鮮半島の歴史に詳しい伝奇小説家として注目を集める。新作は、柳生新陰流の開祖・柳生石舟斎宗厳(むねよし)の甥(おい)で、剣豪・柳生宗矩(むねのり)のいとこに当たる幸徳井友景が主人公だ。またもやユニークなヒーローを生み出した。 この美男の一番の特徴は、剣客としても、陰陽師(おんみょうじ)としても優れていることだ。剣戟(けんげき)場面では鮮やかな太刀さばきで敵をなぎ倒し、妖術師や怪獣との戦いでは神秘的な技で相手を翻弄(ほんろう)する。やはり、この両義性が目をつけた理由らしい。 「暦の勉強をしていた時に、柳生一族の血をひきながら、陰陽師をしていた人物がみつかったのです。これは面白い、と。物語にふくらみが出るだろうと思って」 柳生家は徳川家とかかわりが強いし、暦作りは公家と縁が深い。友景は幕府にも、朝廷にも顔がきく。二つの権
2007/12/15 リンク