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今週の本棚:鹿島茂・評 『ロートレアモン 越境と創造』=石井洋二郎・著 - 毎日jp(毎日新聞)
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今週の本棚:鹿島茂・評 『ロートレアモン 越境と創造』=石井洋二郎・著 - 毎日jp(毎日新聞)
(筑摩書房・8190円) ◇二つの言語がはぐくんだ詩人の相貌 猟奇的な少年犯罪が起きるたびに頭をよぎ... (筑摩書房・8190円) ◇二つの言語がはぐくんだ詩人の相貌 猟奇的な少年犯罪が起きるたびに頭をよぎる本がある。ロートレアモン伯爵『マルドロールの歌』だ。肥大した自我を抱えながら学校にも家庭にも居場所のない孤独で早熟な少年が唯一の捌(は)け口として残忍な快楽殺人の夢想をつむぎ、大袈裟(おおげさ)な偽名に隠れて自己の存在を強烈にアピールする。ここまでは両者は共通している。ただし、少年犯罪者たちが夢想を現実に移してしまったのに対し、ロートレアモン伯爵は異常な想像力を文章に流し込む天才に恵まれていたため、散文詩の傑作『マルドロールの歌』を書きあげて夭折(ようせつ)する。その作品はブルトン、バシュラール、ブランショなど並み居る文学者を驚嘆せしめた。 では、ロートレアモン伯爵とはいったいどんな人物だったのだろうか? 私が栗田勇訳の現代思潮社版で読んだ一九六〇年代までは、ロートレアモン伯爵とは、南米ウ